WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(30=大橋)と、WBA&IBF同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)による4団体統一戦の正式決定が秒読みとなる中、モンスターの強さをめぐる議論も白熱している。

 英専門メディア「BOXING SOCIAL」は、「カール・フローチ氏がナジーム・ハメドと井上尚弥の対戦を予想『ハメドなら井上を倒せる』」と題する記事を掲載した。ナジーム・ハメド氏(49)は元世界フェザー級3団体統一王者で、「プリンス」「悪魔王子」と称された英国の伝説的ボクサー。一方で、同メディアは「パウンド・フォー・パウンド(階級を超えた最強ランキング)で井上は現在、多くのファンや識者の目には1位か2位のどちらかに映っている」とモンスターの突出した強さを報じた。

 さらに同メディアは、英国出身で元世界スーパーミドル級2団体統一王者のカール・フローチ氏による、「ハメドVS井上」の〝勝敗予想〟を紹介。「カール・フローチ氏は最近、これまでで最も好きな英国人ファイターに〝プリンス〟ナジーム・ハメドを挙げたが、今度はシェフィールドの男(ハメド)が現スーパーバンタム級統一王者、井上尚弥と対戦したらどうなるかを考えている」とした。その上で、フローチ氏が英国のユーチューブチャンネル「トークスポーツ・ボクシング」で語った見解を伝えた。

「司会のスペンサー・オリバーは、ナズ(ハメドの愛称)が勝つだろうと予想し、フローチ氏もそれに同意した。(フローチ氏は)『プリンス・ナズは、ただパンチが強いだけではなかった。ジャブのスピードも速かったし、あらゆる角度からアッパーを打ち込んでくる。ボクシングをする悪夢のような選手だった』と語った」

 いまやモンスターはボクシング伝統国でも注目の存在。フローチ氏の見解の内容は別にして、伝説の「悪魔王子」と比較されるのは井上の強さが傑出している証拠と言えそうだ。