ボートレース児島のSG「オーシャンカップ」が18日に開幕。今回もボートレースファン歴45年、競馬界で「天才」と言われた元ジョッキー・田原成貴氏(64)が登場。初日ドリームメンバーをじっくり分析した奇才は、白いカポックを着る男に着目! 他の追随を許さぬ異次元ターンは「天才」の目にどう映っているのか?
【田原成貴氏が熱く語る】初日メインを飾るのは、今をときめくレーサーたち。ドリーム戦は現時点のトップレーサーが集まるため、必然的に〝常連〟ばかり。今回もまたいつもと同じメンバー構成だなぁ…と思いながら出走表を眺めていると、ふと6年前の光景が頭に浮かんできた。
2017年の児島SGボートレースクラシック。オレがまだ競馬評論家として再スタートを切る前、胸を躍らせながら優勝戦を観戦していると、あるレーサーが目に飛び込んできた。優勝戦のポールポジションを獲得した男は1Mの手前から出口にかけて、まるで〝ワープ〟するような衝撃的なターンを見せたのだ。
異次元のスピードで1Mを駆け抜け、逃げ切りV。彼の周囲だけ時空が歪み、1艇だけ別の時間軸でレースしているような旋回だった。漫画で表現するなら10コマくらいスッ飛ばし、気付いたら旋回を終えているような錯覚。人呼んで「神速ターン」、その男の名は桐生順平(埼玉)という。
なぜ今回、その時のシーンを思い出したのか。舞台が同じ児島ボートであることは当然だが、あの優勝戦メンバー6人中、4人が今回のドリーム戦メンバーだからだ。桐生選手を筆頭に、井口佳典選手(三重)、瓜生正義選手(福岡)、茅原悠紀選手(岡山)。選手名とレース場を見た途端、あの衝撃がよみがえったのだ。桐生選手がクラシック制覇の再現を狙うのであれば、初日ドリーム戦は絶対に落とせない。いや、必ずや「神速ターン」で期待に応えてくれると思っている。
彼の武器は一にも二にも旋回スピード。特にセンターから外枠に入った時の舟券は実に魅力的だ。どちらかというと「まくり差し」のイメージが先行するが、インに入った時の強さにも言及せざるを得ない。くだんの優勝戦もそうだが、外枠勢にスタートで踏み込まれたとしてもスピードターンでインから持たせて、立て直せる力量があるのだ。
これはボートレーサーとして絶大なアドバンテージであり、舟券を買う立場としても心強い。2017年のグランプリを含むSG3勝はすべてイン逃げ、GⅠ17勝のうち15回がイン戦勝利というデータが物語っている。
それにしても「神速ターン」とはよく言ったものだ。そのスピードはまさに神の領域。真夏の太陽の下、身を焦がすような灼熱の中でレースが行われるだろうが、今大会も彼のターンを目の当たりにした相手選手は1Mで凍り付いてしまうだろう。












