◇佐藤翼(34)埼玉支部105期

 真夏の到来を告げるSG「第28回オーシャンカップ」が18日に開幕する。舞台は瀬戸内海に面するボートレース児島。この全国屈指の風光明媚な水面にGⅠ、GⅡで活躍したトップレーサーが集結する。ビッグレース直前カウントダウンコラム「波に乗れ!」第2回は佐藤翼がSG初Vに向けての意欲、埼玉支部ながら何かと縁がある〝岡山〟への思いを語った。

 今年は6月まで毎月、優出し12優出2V。「一般戦が多いけど、江戸川の関東地区戦(準V)と戸田の記念(67周年、準V)も優出できた。今年のSG出場は6月の徳山グラチャンが初めてで賞金的に差がついてしまう気がしていました。でも一般戦で優出することで埋められているし、ここまでは離されずに食らいついていけてると思います」と振り返る。

 目標とするのはSG初優勝、そして最高峰の舞台である年末のグランプリだ。賞金ランキングは13日現在で27位。GP18枠が決定する11月まで残り5か月。これからが〝勝負〟だ。「賞金を上げていかないとダメだし、夏からが勝負だと思ってます。夏は好きなんで」と〝夏男〟がメラメラと燃えている。

 カンフル剤もある。6月の徳山グラチャンで同期の磯部誠が優勝。その瞬間にも立ち会った。「もちろんとてもうれしいけど、1割くらい悔しい気持ちはありました。ただそれは嫌な悔しさではなくて、自分に対しての悔しさです。先を越されてしまったという気持ちなので自分も続きたいです」と、さらにモチベーションは高まっている。

 また、今年のオーシャンCの舞台となる児島は、2021年の69周年記念で予選トップ通過しGⅠ初Vを飾った水面。「あの時は意外とエンジンに助けられたところがあるんです。いい印象ではあるんですけど昂るというわけでもない。かといって地元じゃなくてよそ者という気もしない。いい緊張感のバランスで行ける気がします」と明かす。

 妻で女子レーサーの土屋南の地元が児島ということもあり、現在家族で岡山に居を置いている。「地元じゃないけど地元に近い場所。岡山でファンの方に声を掛けられることも少しずつ増えてうれしいですね。奥さんは(オーシャンCの開催時は)入れ違いで違う所で走るといっていました。でも地元の方の声援があると思うので頑張りたいです」と地元ファンの応援も心の支えとなっている。

「優勝するつもりで行くので楽しいレースをお見せできればと思います」。〝準地元〟とも言える水面で、狙うはSG初Vのみだ。