SG実績あるトップレーサーが激突するSG「第33回グランドチャンピオン」が20日に開幕する。舞台は2018年の第28大会以来5年ぶりのSG開催となるボートレース徳山。その前回大会では白井英治が地元Vを飾った。今回、地元・山口支部から出場するのは寺田祥のみ。本紙恒例のビッグレース直前カウントダウンコラム「SGの真価」第1回は、その寺田が地元SGに向けての思いを明かした。

 5年前の当地グラチャンで最後に主役の座を射止めたのは白井だった。ただ、その白井が「今村(豊)さんの支えもあったし、寺田君も優勝戦で一緒に走っていたし、リラックスできた。3人の力で優勝できた」と振り返ったように今村さん、寺田の存在も大きかった。

 特に寺田は予選4日間を6走2勝2着3本3着1本の成績で予選トップ通過。準優2着で白井にポールポジションを譲る形になったが、間違いなくシリーズをけん引したのは寺田だった。

 それから5年――。再び同じ徳山でのグラチャンを迎える。今村さんは引退し、白井は昨年8月の浜名湖メモリアル優勝戦Fのペナルティーで選出除外。ただ一人の参戦と条件は厳しい。

「一人なのでやりにくいなあ、と思っています。特に最近は徳山を走っていないので全くイメージも何もない。感覚的には他場に行くのと変わらないですね。雰囲気もちょっと分からないし…」と打ち明ける。さらに前回の当地戦は昨年10月。今年3月から新エンジンに入れ替わっている。「今のエンジンがどういう体感なのかとか、そういうのが全く分からないので難しいですよ。同じ支部の誰かがいれば、調整でどのくらいの体感になるか、ある程度聞けば分かるけど一人なのでエンジンを引いて乗ってみないと正直、分からない。エンジンも替わっているし、1回くらいは徳山を走っておきたかったですね」と弱音もチラリとこぼす。

 それでも地元SGだけに闘志がなえることはない。「地元なので気合を入れて頑張ります!もちろん優勝を目指して!」と今回も地元ビッグレースを力強く引っ張るつもりだ。そして「5年前のリベンジをしたいですね」と〝取り逃した〟地元SGのタイトルを奪いに行く。

 今年は5優出2V。3月には芦屋GⅠ芦屋70周年記念も制した。SG戦線は今大会が今年初参戦とあって「結果」を求めたいという思いも強い。「年末に向けては常に考えています。ある程度、成績は残しておかないと、という感じです」と気持ちを引き締めている。

 地元の牙城を守るため、そしてグランプリへ――。様々な思いを胸に地元SGを迎える。