現代美術家の横尾忠則氏(86)が20日、東京・上野の東京国立博物館で行われた「横尾忠則 寒山百得」展報道発表会に出席した。
本展では横尾氏が寒山拾得を独自の解釈で再構築した「寒山拾得」シリーズの完全新作101点を一挙初公開する。
以前から寒山拾得に興味があったという横尾氏は「『寒山百得』という名前を付けたので100枚は描かないといけない。自分で負荷をかけて挑戦してみようと思った」と話した。
美術家として体力があり、調子がよかった50~60代の時でも1年で30作品しか描けなかったという。「相当なスピードを出していかないと1年に100点は無理だと思った。アーティストを辞めてアスリートになろうと思った。頭で考えるんじゃなくて体で考える。考えを排除した状態で描いた」と明かした。
再び寒山拾得をテーマにした作品を描く予定については「もう嫌です、飽きました(笑い)」と笑わせた。今後については「シリーズはもう嫌です。その日、その日の気分で描きたいですね。創造の根幹にあるのは子供性。それを自分で自覚して子供の精神を取り戻さないといけない。これからの作品は子供になったつもりで描きたい。もうピーターパンですね」と持論を語った。
「本展を若い世代にどう感じてほしいか」と問われると「若い人は全部ライバル。幼稚園の子供も全部僕にとってはライバルですね。こちらか教えることは全くないです。子供はむしろ先生ですね」と話した。










