◇中島孝平(43)福井支部84期
3走前の三国GⅠ69周年記念で悲願の地元周年記念初Vを飾った。この他にも今年は3月に多摩川68周年記念で優出4着、2走前の宮島69周年記念でも優出5着とGⅠ戦線での活躍が光る。
この好調の要因について「きっかけは何もない。やっていることも一緒。レースに行くと勝負なので勝ちたい気持ちだけは持って行く。目標をどこに置いてというよりは1等とか上の着順を取りにレースしている。その考え方はみんなと一緒だと思う」と淡々と話す。
2010年の住之江グランプリ、2018年の尼崎オールスターを制し、SGでは15優出2V。GⅠも46優出8Vという実績を持つ。もちろんSG常連だったが、2019年の福岡オールスターの周回誤認で出場停止、SG選出除外などの処分を受けた。「モチベーションの低下は多少あった。それに休みが長いですし、しばらく走らないと…」と影響は少なくなかった。
復帰後は強い気持ちを胸に走り続けた。
「いかに自分の気持ちとかメンタルを持っていけるか。走っていれば走っているだけ勝ちたい気持ちも出てくる。それなりに成績も出てくると、ようやく戻れたみたいな。戻ってきたら、また頑張ろうと…」
2019年は0Vに終わったが、2020年は3V。2021年3月には浜名湖GⅠ67周年記念で2018年のオールター以来、約3年ぶりのビッグタイトルを手にした。この年にはSG戦線にも復帰し、多摩川チャレンジカップで優出5着。3年ぶりのグランプリ出場と本来の調子を取り戻してきた。
ただ、慎重な姿勢は崩さない。「最近はずっと良かったけど、いい時も悪い時も絶対ある。回るレース場、回らないレース場とか季節が変わるとペラも変わってくる。そこでいかにムラがないようにいけるか、と思ってやっている」と冷静に日々のレースと向き合っている。
11月に地元・三国でSGチャレンジカップが開催されることについても「あるからには出たいけど、結局は自分の力がなかったら出られない。一戦一戦、戦って成績を残して最終的に走れたらいい」と、あくまでも目の前の一走に集中する構えだ。
グランプリに対しても姿勢は変わらない。
「結果的についてくればいい。コンスタントに今の感じが続いて点数とか勝率とか残って最後にグランプリに行ける感じがあれば…」
苦境を乗り越えた実力派レーサーが静かに、そして淡々と復活ロードを走り続ける。












