ボートレース平和島のSG「第58回ボートレースクラシック」(優勝賞金3900万円)は21日、12Rで優勝戦が行われた。ゆったりした枠なり3対3で始まったレースはインからコンマ08のトップスタートを決めた土屋智則(38=群馬)がカドからまくり強襲する篠崎元志を止めて先マイ。スタート遅れた石野貴之を叩いて握った茅原悠紀のまくり差しも届かず、バックで主導権を握った土屋が2Mも先取りすると周回を重ねて先頭でゴール。通算32回目のVはうれしいSG初優勝となった。
「ワールド・ベースボール・クラシック」の準決勝と重なった「ボートレースクラシック」の優勝戦だったが、平和島には指定席券を求めるファンで朝から長蛇の列。東京湾の熱気と盛り上がりはマイアミにも負けていなかった。SG初戴冠に王手をかけた1号艇のサムライ・土屋は準優まで3勝、2着3本の堂々たるレースぶり。
しかし、野球の侍ジャパンがメジャーリーガーをズラリと並べたメキシコに苦戦したように、優勝戦のメンバーも3~6号艇にメジャーのレギュラークラスに匹敵するSGタイトルホルダーがズラリ。簡単には勝てない強敵だ。
それでも土屋にはデビュー以来、失敗と成功を繰り返しながら培ってきた〝経験〟があった。今年は「大きいレースを走っていないので、不安な状態で(平和島に)来ました」と久々のSGに気持ちは揺れ、さらに初日の連勝で「プレッシャーがかかった」と言うが、予選最終日には平常心を取り戻していた。「優勝戦も準優と一緒でリラックスして行けました。今の方が緊張していて、ドキドキが止まらない(笑い)」と表彰式の方がテンパったという。
決戦では伝家の宝刀・65号機を抜いて1Mを一刀両断。「絶対に入っている」と確信を持ったスタートもドンピシャのコンマ08だった。完勝劇を披露した土屋は「(過去の得票数から)自分は走ることがないと思っていたオールスター(5月23日~、芦屋)に出場(今回の優勝で優先出場権を獲得)できるのがうれしい。西山やったぞ~!(SG優勝を)お先に~!」と、同期の「オールスター」常連・西山貴浩に最高の笑顔でメッセージを送った。












