〝ロシアのランボー〟として知られるアクション俳優アルトゥール・スモリヤニノフ(39)が、ロシア独立系メディア「ノーヴァヤ・ガゼータ・ヨーロッパ」のインタビューでウクライナ侵攻を批判したため、窮地に陥っている。同紙が報じた。

 スモリヤニノフは、ソ連とアフガニスタン戦争を舞台にした映画「第九中隊」(2005年)などに出演したアクション映画のスターで、〝ロシアのランボー〟と呼ばれた。プーチン大統領が「お気に入りだ」と公言し、私邸に招いたほどだ。

 しかし、インタビューでウクライナ侵攻を「大惨事」と言い、「最前線にいるロシア人に憎しみしか感じない。私の友人ソスラン・フィダロフがロシア側で戦うために最前線に行った。私は彼を撃てるか? もちろん! ウクライナのために戦うという選択肢はあるか? 絶対に! これが私にとって唯一の方法だ。もし私がこの戦争に行くとしたら、私はウクライナのためだけに戦うだろう」とまで話した。

 実はスモリヤニノフは昨年、徒歩でロシアを出て、亡命生活をしながら、ウクライナ侵攻に反対する運動を行っている。昨年10月には「ロシア軍に関する虚偽の情報」を拡散した罪で罰金刑を下された。

 今回のインタビューに対し、ロシアの調査委員会のアレクサンダー・バストリキン委員長は「西側メディアとのインタビューで、スモリヤニノフはロシアに向けたいくつかの発言をした」として、スモリヤニノフへの同罪での刑事訴訟を指示した。ロシア国会議員のエフゲニー・ポポフ氏は「パスポートを取り消す」ことを提案。調査委員会が起訴したという。