〝倍返し〟ではなく〝恩返し〟だ――。俳優の堺雅人(49)が昨年いっぱいで大手芸能事務所を退所した。所属していれば芸能活動をする上で相当有利だったにもかかわらず、なぜ50歳を前に大きな決断をしたのか。取材を進めると、独立の理由として〝堺塾〟の設立が浮上した。
堺は主演したTBS系日曜劇場「半沢直樹」(2013、20年)で俳優としての地位を確立した。私生活では妻で女優の菅野美穂(45)と一緒に長男(7)、長女(4)を育てるパパ。公私にわたって順調と思われたが、五十路を迎える年に勝負に出た。
俳優の駆け出しからブレークまで、20年超所属して支えてもらった「田辺エージェンシー」を昨年12月いっぱいで退所。個人事務所を設立した。
同事務所は、タレントのタモリや女優の永作博美らが所属。同事務所社長の田邊昭知氏は10日配信の「デイリー新潮」で、堺の退所について言及した。「〝独立して会社をやりたい〟と彼が言うので、どうぞ、と」と言い、退所の詳しい理由は「分かんないよ」と首をひねった。
近年は有名俳優、女優の独立が少なくない。独立の理由は、所属していた事務所とトラブルがあったり、自分のペースで仕事したいとの意向があったりする。
田邊氏によれば、堺は「会社をやりたかった」そうだが、関係者は「堺さんの個人事務所は昨年12月に設立。その代表は別の男性で、堺さんは一役員にすぎません」と話す。田邊氏がこぼすように独立の理由はハッキリしない。ひとつ言えるのは、演劇界への〝恩返し〟を考えているのでは――という。
堺は宮崎県の高校時代、演劇部に所属。進学した早稲田大時代には劇団「東京オレンジ」の旗揚げに尽力し、看板俳優として活躍した。
売れっ子俳優になった今も劇団への思いは強い。16日配信の「NEWSポストセブン」によれば、堺は昨年冬ごろ、菅野とともに都内で舞台を極秘開催。仕事関係者やパパ友、ママ友を招いたという。13年に結婚後、実現していない夫婦共演をプライベートでやってのけた。
「舞台出身で連ドラで力をつけた堺さんは、舞台役者を育てて演劇界に恩返ししたい意向があると聞きます。そのために事務所所属ではなく、個人事務所のほうが動きやすいと考え、田辺を退所したのではといわれています」(同)
〝堺塾〟を設立し、後進の役者を育てたいというわけだ。
実際に堺の個人事務所の登記簿には、事業目的に演劇の「企画、制作」、役者の「養成及びマネージメント」、役者の「出演に関する仲介斡旋業務」などと記されてある。つまり、自身の俳優業と並行して、裏方の仕事にも力を入れるつもりなのだろう。
本業では、今年7月期のTBS系日曜劇場「VIVANT(仮)」の主演が内定済み。「半沢」をヒットさせた放送枠に〝凱旋〟する。
同作を機に連ドラの露出が減ることがあればさびしい限りだが、果たして――。












