落語家の桂雀太(45)が12日、大阪市の上方落語協会会館で、東西落語交流会「東西ラクフェス」(2月8~10日、心斎橋PARCO SPACE14)の記者発表会を行った。

 PARCO関係者から「若者向けに日本の話芸を発信したい」と相談を受けた雀太が、実行委員会代表として主催する落語会。初めて落語を見る人をターゲットとしており、雀太は「長々やっても疲れるので、コンパクトに東西の噺家3人ずつの公演にしました」と趣旨を説明した。

 上方落語から雀太、桂華紋、桂二葉、江戸落語からは柳亭小痴楽、立川吉笑、春風亭昇羊が出演する。6人のうち雀太、華紋、二葉、吉笑の4人が若手落語家の登竜門とされる「NHK新人落語大賞」を受賞しており、雀太も「冷静に見て、ええ会と思ってます。落語ファンにも、いっぺんも見たことない人を一緒に連れてきてもらいたい」と呼びかけた。

 所属していた米朝事務所を2017年に離れ、現在はフリーの立場で活動する雀太は「東京の落語が盛り上がってますけど、東京は9割くらいの噺家が事務所に所属していない。イベントを仕掛ける人も多くて、企画がすぐに具体化する」と分析する一方で、「大阪は話があっても『ちょっと事務所に聞いてみます』ってなって冷める。今回、代表として全部やってますけど、主催する側としても不安になるし、誰も得しない」と指摘。

 さらに「一門会とかはあっても、垣根を越えた交流がない。大阪はまだまだ未開拓で耕しきれていない。今回もフリーの人を呼ばせてもらいましたけど、これを見て大阪でも『やりたい』って人が増えたら。僕も代表ではなく、着物だけ持っていって落語に集中したい」と話した。

 女性落語家の二葉は、9日にスタートしたフジテレビ系新番組「ぽかぽか」の水曜レギュラーにも起用された。

 若くして活躍している後輩たちについて雀太は「かなり手ごわい。二葉ちゃんは、関西では(桂)吉弥以来くらいの活躍だし、それより上に行くと思う。でも漫才師なんて毎年人気者が出てくるし、落語界もそれが当たり前であってほしい」と期待した。