落語家・三遊亭とむ(38)が都内で6日、真打昇進会見を開き、師匠の三遊亭好楽(76)から初めて、新たな高座名が伝えられた。

「この名前は三遊亭、古今亭、林家、桂そういう名前は一切入っておりません」と好楽が切り出すと、とむは思わず「えっ!?」。好楽は「聞いたこともない新しい名前。それも芸名5文字ですけど、見たこともないようなそんな文字」と前振りし新・高座名「錦笑亭満堂(きんしょうてい・まんどう)」を発表した。「ちょっと待って下さい! これが!? すごい名前ですよね」ととむは動揺しきり。

 名付け親は春風亭小朝(67)で、落語家が自分の師匠以外から高座名をもらうのは異例。ピン芸人「末高斗夢」時代、とむが落語家になりたいと小朝に相談し、「いい人紹介してあげる。君はあの師匠が一番いいと思うよ。アタシの大好きな兄さんだから」と斡旋されたのが好楽だった。好楽は「2つ返事でこの人(とむ)を引き取った」そう。

 好楽は1か月半ほど前、新潟方面の仕事で一緒になった小朝に「名前考えとくれ」と頼んだという。小朝によると「満堂」は中国でとても縁起のいい言葉で「人々が満員になった状態」の意。「錦」は金と同じく「最高のもの」で、全体では「満員の観客を最高の笑いで包む人」という意味になるそうだ。好楽は小朝の説明書きを代読した。

「3種類の姓名判断で調べたところ、亭号、名前、仕事運、家庭運、総体運が大吉と吉で固まっております。しかも彼の本名、未高のように、歳を取るほど運が良くなる名前だそうです。もし弟子が来れば『錦笑亭』という新しい一門ができますし、仮に弟子が来なくても、いつかこの名前を継ぎたい人が出てくるはずです」

 とむは「人生のパニックの集大成になっております」と報道陣を笑わせたが、好楽は「この子が大スターになる名前なの。(中略)アタシ、とっても気に入っております。師匠が言うんだから間違いないよ」と太鼓判を押す。さらには「かわいくてしょうがありませんので…」「高座も客席も一緒にしちゃうんですね。この才能は誰にもない」などと、とむをベタぼめ。

 とむは来年7月1日に真打昇進、改名し、両国寄席を皮切りに真打昇進興行、そして全国ツアーで北海道から九州まで約20か所回る。再来年1月21日には東京・日本武道館で「真打披露興行」を開催。本人は「ここをキッカケに、ちゃんと師匠を喜ばせられるような活躍をしていきたい」と決意していた。