121、122期にスポットを当てる「Challenge! 新人選手紹介」は大分の甲斐俊祐(24=大分)にスポットを当てる。GPレーサー小野俊之(46=大分)の初弟子は〝豊後の虎イズム〟の継承者。選手としても人としてもビッグな将来を思い描く。
自転車競技との出会いは運命のいたずらだった。中学までは卓球に熱中し、進学した別府商業高(現・別府翔青高)でも「当然、卓球部はあると思ってたんですが…」卓球部が存在しない現実にぶち当たった
「スポーツはやりたかったし、部活動体験みたいなところで自転車競技を見て選んだんです」
仮に卓球部がある高校だったら「今、ここ(競輪場)にはいないと思いますね」。この歯車の組み合わせが進む道、職業も変えていく。
「高校の競技で結果も出て大学(明治大)に進むことができました。勉強はできないタイプなので、自転車競技をやってなければ大学にも行ってなかったかもしれない(笑い)」
大学でもケイリンなどで成績を残し、その後は「どうやってお金を稼げるようになろうか、と思った時に自転車競技の経験を生かしたいと思って」競輪選手を目指す。
この当時から別府競輪場でも練習し、愛好会などで現役選手にアドバイスをもらうこともあったが、小野と接点ができるのは養成所に合格し大学を卒業した後のこと。
「大学の1つ上の先輩に田川辰二(49=熊本、72期)さんの息子さん(田川翔琉、24=熊本、119期)がいて、師匠を探している時に先輩から辰二さん経由で小野さんのところに話がいったみたいなんです。その前までは小野さんは僕のことを1ミリも知らなかったと思いますよ」
師事する前のあいさつも緊張感満点で「選手はみなさん、すごいけど(小野が)ものすごい選手というのは知っていたし、オーラがすごかったです」と、いい意味での〝虎の威圧感〟を体験した。
この当時、小野から伝えられたのが「自転車で強くなるなら、その前に人としてちゃんとしないと強くなれない」という言葉。あいさつ等の礼儀、不義理を働かないこと、周囲のありがたみを分かること――脚力以前の土台がそこにある。
GPレーサーの初弟子は厳しい教場にあるかと思いきや「いや、師匠は優しいですよ!」。競輪虎の穴は和やかムードだったようだ。今までで一番、心に残る金言は「今は脚をつけていって、今は優勝できないかもしれないけど、もうちょっと大きいのを取ろうや」。将来を見据えたスケールの大きい走りは目先の勝ちを逃しがちだが、負けることで改善点も見つけられ心も打たれ強くなる。
同期たちの活躍には「刺激が強すぎますよ」と笑いつつも、彼らとの勝負の舞台は未来のビッグレースに設定してある。
Q&A
――リフレッシュ方法
甲斐 サウナです。別府は温泉もあるし、しょっちゅう行って整ってます(笑い)。
――好きなアイドル
元乃木坂46の齋藤飛鳥さんです。同学年だし応援してます!
――趣味は
甲斐 最近はできていないけど、釣りですね。
――いずれユーチューブでデカい魚を釣る動画をやってほしい
甲斐 マグロを釣る動画とかできたら面白そうですね(笑い)。(選手として)余裕が持てるようになってからですけど。
――アピールポイント
甲斐 今は(積極策の)戦法的に記者さんにも地脚型とみられがちですけど、僕はダッシュ型。いずれはダッシュを生かして上で活躍したい。
☆かい・しゅんすけ 1998年6月19日生まれ。183センチ、85キロ。大分支部121期。養成所順位は24位。今の信条は「同じ失敗はしない」。












