◇寺田祥(44)山口支部81期

 ボートレースびわこのプレミアムGⅠ「第4回ボートレースバトルチャンピオントーナメント」が12日に幕を開ける。2023年ビッグレース開幕戦。実力はもちろん運も要求される一発勝負とあって、この大会を制すれば一気に流れに乗ることができる。カウントダウンコラム「頂上へ駆け上がれ!」第2回は2020年の若松大会覇者の寺田祥にスポットを当てる。

 3年連続3回目の出場。若松で開催された第2回大会では初優勝を飾った。この年の下関SGメモリアルを制して優先出場権をゲット。1回戦、準々決勝とイン逃げ快勝。準決勝では2号艇から3着を確保して決勝進出を決めると枠番抽選で1号艇を引き当てる〝強運〟も発揮しての優勝だった。

 その一方で、2021年鳴門の第3回大会では前回覇者として選出順位1位で出場も1回戦6着で敗退と一発勝負の厳しさを味わっている。それだけに「若松の時はいい方向に回った。でも、悪かったら前回の鳴門みたいになるので…」とトーナメント方式については慎重な姿勢だ。

 過去3回は11月下旬から12月初旬に開催されていた大会が今年からは1月に行われる。この開催時期変更は選手にとって大きな意味を持つ。優勝賞金が高いPGⅠで優勝すれば、賞金も加算されてグランプリへ前進できるからだ。「12月だと何もないってわけではないけど、やっぱり気持ち的にも違いますよね」と意気込む。

 昨年は下関の正月戦を制すると2月には下関で行われたGⅠ中国地区選手権→下関一般戦と連続V。そのまま勢いに乗っていくかと思われたが、昨年の優勝はこの3回だけとなった。寺田自身も「昨年はあまり良くなかった」と振り返る。

 近況は昨年11月のGⅠ福岡ダイヤモンドカップで優出6着。それ以降、優出から遠ざかっており、まだ本調子とは言えない。さらに直前の下関の正月シリーズでも開幕から無傷の8連勝を飾りながらも準優進出戦で妨害失格(帰郷)といまひとつ流れに乗れない。

 ただ、カンフル剤はある。昨年12月大村で白井英治が悲願のグランプリ初制覇を果たしたことだ。「自分は勝っていないけど気が抜けた(笑い)。よかったです」とこれまで2強として山口支部を引っ張ってきた〝盟友〟のGP制覇を自分のことのように喜んだ。

「自分も行けたらいいけど、そんなに気負う年でもないしね(笑い)。いつも通りですよ」と普段から物静かなタイプだけに言葉は控えめだ。しかし、胸の内では「4日間なので集中していきたい」と静かに闘志を燃やしている。