アイドルグループ「SKE48」チームKⅡが、12月11日からSKE48劇場で新公演「時間がない」を開始した。
チームS「愛を君に、愛を僕に」公演に続く新公演プロジェクトの第2弾となるこの公演は、初日の観覧応募倍率が約30倍となるなど大成功のスタートとなったが、実はSKE内部にも大きな影響を与えていた。チームSの野村実代(19)、チームEの熊崎晴香(25)、佐藤佳穂(25)が語った新公演の〝衝撃〟とは――。
「私たちにしか歌えない、私たちだけの、私たちのための大切な曲です」。初日公演で江籠裕奈が涙で紹介した公演ラストソング「僕らを繋ぐもの」をKⅡメンバー16人が歌い終えると、劇場内は大きな拍手に包まれた。スタイリッシュでアーバンな序盤から、青春全力系のアイドルソングまで、バラエティーに富んだ内容に「世界観や衣装、振り付け、そして何よりメンバー全員がひとつになっていてすばらしかった。新しいチームKⅡでした」と卒業生の松村香織をはじめ、関係者の間から絶賛の声が上がった。
大成功スタートとなった新公演はSKE内部にも大きな波を起こしていた。初日の2日前(9日)に関係者を招いて行われたゲネプロ(最終リハーサル)をチームS、チームE、研究生メンバーも観覧。チームSの野村はステージが涙でにじんで見えたという。
「みんながキラキラ輝いていて最初から涙が止まりませんでした。『Over the Top』という曲でセンターに立っていた荒井優希さんは本当にかっこ良かったし、『空の青さに理由はない』での水野愛理ちゃんの歌声には感動しました」
野村自身も5月にチームS新公演立ち上げを経験していることもあり「公演はメンバーだけじゃ成り立たない。照明さんや衣装さんを含めスタッフさん、みんなの思いも重なっていいものを届けたいという気持ちが伝わってきて本当にステキって思いました」と、みんなが一つになることのすばらしさを改めて思い起こしたという。
チームEの熊崎と佐藤もチームKⅡの新しい挑戦に衝撃を受けていた。
「新公演は芸術でしたね。アイドルとして新しいものにチャレンジしていると感じました。だからこそ新鮮で面白かったです。後輩の子たちのパフォーマンスもめちゃくちゃ光ってました。必ず1人1回はいいなと思う場面があって、それぞれが初日を迎えるためにパフォーマンスを磨いてきたんだなと伝わってきました」(熊崎)
「自信を持ってステージに立っている後輩の姿がすごく印象的ですばらしい公演でした。KⅡの若いメンバーは先輩の陰に隠れる、控えめな優しい感じの子が多かった印象だったんです。でも自信にあふれたパフォーマンスや輝いている姿を目の当たりにして、〝今の私はどうなんだろう〟と自分のパフォーマンスについて考えてしまいました。コロナ禍以降、チームで一緒に過ごす時間が少なくなったんですけど、新公演のレッスンをずっと一緒に行うことは後輩メンバーにとっても学ぶ場になるのかなと思いました」(佐藤)
SKE48の責任者である株式会社ゼスト・藤田猛第1マネジメント事業部部長が「チームEの新公演は来年のなるべく早い段階でやりたいと思っていますが、時期についてはまだ何とも言えません。現在行っているSKEフェスティバル公演は非常によくできている公演です。だからこそ〝変えなきゃよかった〟と言われないものをしっかり作っていきたいですね」と語るように、2023年にはチームEの新公演も始まる予定。
チームS、チームKⅡ新公演プロジェクトの陣頭指揮を執り、セットリスト、歌割りなどを決めたゼスト・田村謙典執行役員は「チームS、チームKⅡともに新公演でそれぞれのカラーが出ました。チームEについてはどうしたら他のチームとの違いが出るのか、誰に曲を依頼してどういう公演にするのかを今、考えているところです」と現状を明かす。
「チームSはSKEらしさが詰め込まれていて、KⅡは芸術的で新しいアイドル像に挑戦。じゃあ私たちEの公演はどうなるんだろう」。ゲネプロが終わった後、並んで鑑賞していた熊崎と佐藤、鎌田菜月の3人は来るべき新公演について語り合ったという。それは他のチームEメンバーも同じ。チーム内からは「私たちはS公演やKⅡ公演を超えられるだろうか」と心配する声も上がったという。だがそれ以上に大きかったのがチームEでは初となるオリジナル公演への期待とワクワク感だった。
「自分のオリジナルのポジション、衣装、歌割りがあるってアイドルを続けていくうえで大きなモチベーションになるんです。コロナ禍でもいろんな形で挑戦させてもらえるのはすごくありがたいなと思います」(佐藤)と新公演プロジェクトはSKEのメンバー全員に大きな活力を与えている。
「各チームが新公演で新しい風を吹かせて〝SKEを好きだよ〟と言ってくれる人を増やせたらいいですよね」(野村)
「公演も楽しみなんですけど、そこで自分たちがどれだけ成長できるのかもすごく楽しみ。チームSとチームKⅡの公演を見て、〝もっと自分も成長したいな〟と感じました。新公演がみんなが成長できる場であってほしいと思っています」(佐藤)
「新公演をやることでみんなが一丸となって熱くなる。その熱が他のチームのメンバーにもどんどん伝わっていくじゃないですか。熱い気持ちのままみんなでライブやイベントができたらSKEはさらにすごいことになると思います」(熊崎)
劇場公演は48グループ最大の武器でもある。2023年、新公演をきっかけに勢いを加速することができるか注目だ。












