ボートレース鳴門のSG「第25回チャレンジカップ」(優勝賞金3300万円)は27日、12Rで優勝戦が行われた。レースは平本真之が4カドから仕掛けるがまくれず、イン先マイの山口剛とまくり差した篠崎仁志が競った2Mを深谷知博(34=静岡)が角度をつけて差し抜け先頭でゴール。2020年大村「ダービー」以来、2度目のSG優勝を飾った。

 インが決して強くない鳴門とはいえ、11R「レディースCC」に続いて12Rの「チャレンジC」も大波乱の決着。11Rの展開はよく見る穴のパターンだ。しかし、12Rは〝乱戦にもほどがある〟と言いたくなる混とんとしたレースになった。カドからコンマ06で飛び出したのは平本だったが、片岡雅裕を叩いたあと石野貴之に引っ掛かり、操縦不能になり勝負圏外へ。イン先マイした山口が、まくり差した篠崎を2M手前で振り切ったと思った瞬間、3番手の外に構えていた深谷が、山口の内をズブリ! と音を立てて差し抜けた。

 調整に苦しんだ今節は18番目で準優に滑り込み「展開や流れがあればチャンスはあるのかな」と6コースから無欲で臨んだ準優と優勝戦。優勝戦の1Mは「4(平本)がまくって行く展開に見えたけど、2(石野)に引っ掛かって(平本が)転覆しそうになったので、一瞬ひるんだ」と、事故を予感した心理状況を含め、冷静に周囲と自分を見つめていた。

 決定打を放った2Mも「(山口と篠崎が)競っているのが見えたので、(山口)剛さんがどうするのか」と冷静に観察して差し切った。その分「2周1Mでテンパってしまった(笑い)」と、独走になってからおちゃめなところがのぞいたが、勝負師としての資質は十分だった。

 賞金ランクを5位まで上げて向かう大村「グランプリ」へは「最近、ずっと調整を外していたので、今回の(準優以降の)調整がいい方向に行けば…」と、チルトを0・5に跳ね上げた準優と優勝戦の調整が起爆剤になる可能性も秘めており、2度目の「グランプリ」は不気味な存在になる。