向日町競輪GⅢ「開設72周年記念 平安賞」が24日、スタートする。今節は開催前に村上義弘(48=京都)欠場の報が流れ、激震が走った。地元地区の近畿勢はもちろんだが、他の選手にも大きなインパクトがあった。

 S班唯一の参加となる清水裕友(27=山口)もその一人で「村上さんに対して送られるファンの声援がありますよね。あれを見るのがすごい好きやったんで」と寂しそうな表情を浮かべ、検車場の窓からスタンドを見やった。今年は違う景色になるわけだが、少しでもファンの心を埋める走りをしないといけない立場だ。

 近況は「(9月上旬の)青森記念から良くなってきたっすね。とにかく夏は、生活するだけでもきついんで。ただ涼しくなっただけじゃなく、色いろいろと気持ちの面とかも」。全体的なベクトルが上向いていることを実感している。

 とはいえ、「ゼッコーチョー!」などと宣言することはなく「中3日、中3日と詰まっていて、練習できてないのが…。あんまり経験がないんで」のいつものトーンも。若干、ボヤくくらいが、好調の証だ。

 初日特選12Rは小倉竜二(46=徳島)と激熱タッグを組む。「意識しないってわけにはいきませんが」と脇本雄太(33=福井)の名前を指差しつつ、「まあ、自分らしく!」と締めた。