音楽界に〝YAZAWAスタンダード〟はできるか。
歌手の矢沢永吉(73)が、台風14号が接近した18日に福岡ペイペイドームでコンサートを決行したことは波紋を呼んだ。幸いにも21日時点で観客がケガをしていたなどといった報告はなし。矢沢もホッとしているだろう。
ただ、音楽界では危機感を抱く関係者は少なくない。
「今回のような台風で担当アーティストのコンサートがあれば、中止を決めていた」というレコード会社関係者は次のように指摘する。
「矢沢さんサイドも苦渋の決断だったと思います。我々の業界で懸念されているのが、今回の異例の対応をマネて、天災が起きてもコンサートを決行するアーティストが出かねないということです。矢沢さんは言わずもがな、『超』がつくほどビッグネーム。影響力は絶大ですから」
矢沢サイドは福岡公演当日の18日朝、公式サイトなどで、開催を熱望するファンに後押しされて「決行」を決めたと発表。ただ、「ご自身の判断で必ず安全を確保できる方、帰路につける方のみご来場ください」と呼びかけ、来場を断念する人には返金に応じるとした。
「こういう形を取るのは前代未聞のことかもしれません」と異例の対応であることも認めたが、SNS上では、来場の安全確保を観客にゆだねた「自己責任」のやり方には批判が相次いだ。
「矢沢さんサイドも今回の対応は『前代未聞』と断っている。今後、天災が起きた時は音楽界の見識が問われます」(前出関係者)
矢沢の所属レコード会社に福岡公演を決行したことについて改めて見解を求めたが「対応はしない」。所属事務所は「福岡公演を興行したキョードー西日本(福岡市)に一任したい」とし、キョードー西日本は「コメントは控える」とした。












