GACKT(40)の元ファンクラブ運営会社「DEARS(ディアーズ)」の経営者らが9日、法人税約5800万円を脱税したとして、東京地検特捜部に逮捕された。GACKTは関与を否定しているが、逮捕された同社社長の玉置公祐容疑者(54)には“右腕”として全幅の信頼を寄せていた。玉置容疑者は逮捕前、本紙の電話に「GACKTは関係ない。警察にルートがある。事件にはならない」と豪語。特捜部は逮捕を足がかりに、さらなる“闇”にメスを入れるつもりだ。

「GACKTは何も知らないし、関係ない。自分も天地神明に誓って悪いことはしていない。長谷川の方はどうかわからないけど…」

 逮捕前、本紙記者の電話にそう力説していたのが玉置容疑者だ。「長谷川」とは、同じく法人税法違反容疑で逮捕された同社役員の長谷川裕容疑者(42)。

 このほか同法違反ほう助の疑いで、映像制作会社役員の池内健一郎容疑者(41)も逮捕された。

 調べによると、玉置容疑者らはイベントの経費を水増しするなどの手口で、2010年9月期までの2年間で所得計約1億9500万円を隠し、法人税計約5800万円を免れた疑いが持たれている。

「ディアーズ」は昨年までGACKTのファンクラブを運営しており、玉置容疑者は06年12月にディアーズと同時に芸能プロダクションを設立し、GACKTも長年所属していた。

 GACKTの現所属事務所は「本人は当時、所属していただけで経営に関わっておらず、コメントする立場にない」と関与を否定しているが、舞台裏を知る人物によると「玉置容疑者はGACKTが最も頼りにする“右腕”。2人はビジネス、私生活、スキャンダル対策など社長と所属タレントの関係を超えたパートナーで、頻繁にやりとりしていた。GACKTの『何も知らない』というコメントはにわかに信じられない」と話す。

 Xデーが迫っていることはGACKTも玉置、長谷川両容疑者も察していた。

 12年8月にGACKTの自宅兼事務所がマルサこと東京国税局の査察官によって家宅捜索された時点で動いていた。

「3者は最悪のケースを想定し、長谷川容疑者は逮捕後のことを考え、すぐに弁護士を付けたし、玉置容疑者は疑惑の目がGACKTに向かないよう考えていた。GACKTあっての仕事ですからね」(同)

 今後、玉置容疑者らには特捜部の追及が待っているが「GACKTは一切関係ない」というスタンスを貫くと見られる。

「5000万円あまりの脱税額なら、有罪判決を受けても執行猶予が付く可能性が高い。それなら玉置、長谷川両容疑者も御の字」とは法曹関係者。

 とはいえ、天下の特捜部がそれですんなり矛を収めるとは思えない。

 捜査関係者は「実は脱税事件の本丸は今回のファンクラブではなく、11年の東日本大震災のチャリティーの一件と言われている。そこで集めた金の使い道に重大な関心が持たれている」と語る。

 GACKTが発起人となった基金「SHOW YOUR HEART」は振込口座が一般企業のものだったり、募金総額が示されないなど数々の疑念を呼んだ。その後、本紙報道により改善されたものの、すべてがクリーンになったとは言い難い。

「逮捕された玉置容疑者はまさしくチャリティーの一件に深く関わっていた人物。これから特捜部の厳しい取り調べが待っているでしょう」(同)

 冒頭の玉置容疑者の肉声は本紙記者がチャリティー詐欺疑惑について聞いた時のものだった。同容疑者は「義援金を私的に流用してたら芸能界で生きていけませんよ。警察に知り合いがいて、誰が狙われてるかわかる。僕は大丈夫」と自信満々に話していた。

 GACKTへ事件が波及するのか、注目だ。