テレビ朝日系「モーニングショー」が20日放送され、国葬問題で支持率を落としている岸田文雄首相に対し、「レームダック」、「国葬の体を成していない」など、辛らつな言葉が飛んだ。

 この日は番組冒頭から、27日に迫った安倍元首相の国葬問題を特集。岸田氏は〝弔問外交〟と称し、米国のハリス副大統領やカナダのトルドー首相ら約30人との会談を行う。

 しかし、国葬に対する国民の支持は得られないままで、各種世論調査では国民の半数以上が反対を表明。一部では内閣支持率が20%台という衝撃の数字も出ている。結果、自民党内部からも国葬欠席を表明する議員が出てきた。

 これにジャーナリストの浜田敬子氏は「参院選を終えた岸田さんには黄金の3年間が待っていると言われたのが、安倍さんの負の遺産を引き継ぎ対応を間違って支持率を下げてしまった」と分析。

 そのうえで岸田氏が天皇皇后両陛下を差し置いてエリザベス女王の国葬にいち早く参加を検討したことに「本来、外務省には元首クラスしか招待状がいかないと情報が入ってたはずなのに、情報がうまく官邸に上がっていないんじゃないか。中側からもレームダックが始まっている」と厳しく指摘した。

 一方、番組の〝ご意見番〟である玉川徹氏は、「国民に弔意をお願いできないわけですよ。それをできない時点で国葬の体を成してない」とバッサリ。さらに「そもそも政府は国葬と言わないですから。国葬儀ですから。初めから似て非なるものなんですよ」と終始、辛らつだった。