ジャニーズグループ「KAT―TUN」の元メンバー・田中聖容疑者(36)が30日、覚醒剤取締法違反(所持)容疑で千葉県警柏署に現行犯逮捕されていたことがわかった。容疑について「間違いありません」と認めている。

 田中容疑者は今月20日、名古屋地裁で覚醒剤取締法違反(使用、所持)などの罪で懲役1年8月、執行猶予3年の判決を受けたばかり。〝再犯〟に、ネット上ではあきれる声と、依存状態を心配する意見が飛び交っている。

 東京・豊島区のライフサポートクリニックの山下悠毅院長はこう語る。

「なぜ我慢できないのか。執行猶予判決を受けたなら、次の逮捕で懲役確定なのに怖くはないのか?普通の大人なら誰もがそう考えます。つまり、これこそが病である証明です」

 そして、山下院長は田中容疑者に必要なのは刑罰ではなく治療であり、具体的なステップは三つ。まずは薬物依存性という疾患を理解することだという。

「覚醒剤は一定期間用いると『薬物が好き』から『薬物がほしい』という脳に変わってしまう人がいる。全員がそうなるわけではないのが厄介で、自覚も持ちにくい。遺伝的な体質だったり後天的な人生観や生活環境も影響しています。残念ながら『薬物がほしい』となってしまっては脳は戻りません」

 次に薬物が手に入らない環境に身を置くことだという。

「理解の次に考えることは意志の力に頼らない人生を送る覚悟を持つことです。薬物依存性の方は、薬物が手に入るという状態になったら別人になってしまうため、〝二度とやらない〟意思を育むではなく、〝二度とできない〟環境を自ら作ることが不可欠です。具体的には、薬物絡みの人とは絶縁し、薬物が買えないよう現金の所持を管理して貰い、また暇な時間を作らないことも大切です」

 そして三つ目は、渇望が出た時にとる行動を決めておくことだという。

「どんなに環境を調整していても依存性の方はふとした拍子で猛烈な渇望に襲われます。テレビで注射器の映像が流れた時などは最たる例です。そこで大切なことは、〝必ず渇望は襲ってくる〟と理解しておくことと、そんな際に〝何をするか〟決めておくことです。しっかりと上記の二つのステップを踏んでおくことが前提ですが、渇望は必ず消失します。ただし、この渇望はとても強いため、おいしいものを食べる、おふろに入るなどでは効果は乏しいでしょう。信頼出来る友人にとりあえず電話することや、治療経験が豊富な主治医を作り、睡眠薬などをもらっておき、とりあえず飲んで寝てしまうなどが少なからず効果的です」


 薬物に手を染めても再犯する人ばかりではなく、更生している人は確実にいる。

 山下院長は「繰り返しになりますが、彼に必要なことは刑罰でも反省でもなく、専門的な治療なのです」と話している。