【東スポ音楽館】 今年、デビュー40周年を迎えた歌手・クミコが今月10日にリリースしたシングルが「愛しかない時」(作詞作曲、ジャック・ブレル/日本語詞・クミコ)だ。1957年にシャンソン歌手のジャック・ブレルが作詞作曲し、“愛に何ができるのか”を問いかける名曲だ。クミコがこの曲への思いを語った。
――この曲を歌おうと思ったきっかけは
クミコ「初めて自分の言葉で歌いたいと思ったシャンソンです。シャンソン喫茶の『銀巴里』に入って右も左も分からない頃、来日していたポーランドのアーティスト、アンナ・プリュクナルという人のコンサートに行き衝撃を受けました。まるでロックのように叫ぶ姿に、強いものにあらがう歌を見ました。シャンソンが一気に身近なものになりました。私は私の生き方を示す歌を歌いたいと思いました」
――レコーディングまでにかなり悩まれたと伺いました
クミコ「ちょうどウクライナ侵攻の時期と重なったので。ウクライナには2回行っています。現地の知人のことを思うと、愛って何なんだろうと、振り出しに戻ったような、無力な気持ちになりました」
――シングル発売前に配信リリースもされていますが、ファンの反応は
クミコ「私のファンの方々は、まったくのアナログ世代なので何とも。ただ、テレビなどを見た方々からは、感動の声をいただいています」
――今年はデビュー40周年です
クミコ「やはり東日本大震災です。石巻でのコンサートにうかがっていたところに、遭遇しました。鬱(うつ)状態を経験し、立ち直るのに時間がかかりましたが、石巻の方々との交流でまた元気になれました」
――全国ツアーがスタートした
クミコ「ここ数年と同じく、コロナ終息も果たせず、不要不急の代表のような音楽業界です。でも、だからこそ、人の心に寄り添える歌を歌いたいと思います。やっぱり歌って必要だね、と思っていただけるコンサートを目指します」
――ファンの方へメッセージをお願いします
クミコ「もう少し辛抱しましょう。元気でいましょう。これは自分自身へのエールでもありますね」












