奈良競輪FⅠ「西日本カップ 秋篠賞」は15日、開幕した。今節でS級への特別昇級がかかる注目のルーキー・太田海也(23=岡山)は初日予選3Rを快勝。上がりタイム「9秒0」のバンクレコードタイを刻み大物ぶりを示した。

 7月末に「ジャパントラックカップ」のスプリントで国際大会初優勝。今開催は、ナショナルチームのジェイソン・ニブレットコーチから授かった〝金言〟を胸に臨んでいる。

「ジェイソンからは『ピンポイントで一発で仕留めろ』と言われています。初日も微妙に行けそうで行けないところがあったけど、そこは流して行けると思ったところで一発で仕留めるようなレースができた」

 デビューは今年1月と競輪歴はまだわずか。〝伸びシロしかない〟自身の成長を本人が最も感じているようだ。

「これまでは無理やり行ったり、無理やり下げたり、自分のやりたいことをレースに押し付けていた感じだった。でも、今は流れの中で、ピンポイントで読み取るというのがすごく楽しい。最近はそれが分かって、またひとつ楽しさが増えていて、成長している感じがあります」

 競技では8月末の全日本選手権を経て、10月には今年一番の目標という世界選手権が控えている。「世界戦は経験したことがないので、楽しみです。そこで世界との差を測って、パリ五輪が近そうだったら本格的に目指したい」

 14日には同期で同じ早期卒業組の中野慎詞がデビューから27連勝とし、2008年1月のチャレンジ制度導入後の記録を更新。「(賞金で)お金持ちですね、うらやましい限りです(笑い)。僕も追いついて食らいついていきたい」

「競輪」と「競技」の二足のワラジを履く若武者の進化は、とどまることを知らない。