3日、池袋の東武百貨店で漫談家・綾小路きみまろ(71)が、新刊新書「人生は70代で決まる」のトークショー&サイン会を行った。

 同書は人間観察を趣味としてきたきみまろが、長年にわたり、中高年を見続けてきた経験を踏まえ、笑いの中に「老い」の知恵をちりばめた抱腹絶倒の一冊。

 芸能人生で初となる囲み取材にきみまろは「緊張すると(口に)白い泡が出るので気をつけないと」と自虐トークで会場を和ませると、サイン会の前に行われた漫談ショーでは、70代になっても衰えない軽妙な毒舌漫談で爆笑の渦に包まれた。

 きみまろは「『徹子の部屋』に出た時に来年でちょうど70歳になるので、(芸能生活を)やめようかなとお話したら『何をおっしゃてるの。私の年にはまだ20年よ』と徹子さんに言われ、半分の10年は頑張ろうかな、と気合を入れたタイミングで出版の話をいただいた」と出版の経緯を語った。

 コロナ禍が長く続くが「自宅のある河口湖の畑で涼しい時間の朝、夕を中心に農作業をしていて、今はトマトやきゅうりなど夏野菜を中心に育てている。自分で育てて自分で食べる。まさに農耕接触ですね」と笑いを誘った。

 5月の発売から既に5刷と大好評で累計部数も33500部に到達。「コロナ禍が立ち止まる時間を与えてくれたことで、この作品も書き上げらることができて、こういう場所も設けていただいた。70代に限らず、ぜひ50~60代の方にも読んでいただきたい。考え方も変わり、充実した時間を送れると思うので」ときみまろ節でピーアールした。