〝高岡軍団〟が始動する! 元俳優の高岡蒼佑(40)が12日、大阪・堺市産業振興センターで行われた「競拳21」で格闘技デビューを果たし、ユーチューバーの「フォーカード」トミー(25)を相手に判定勝ちした。2020年に俳優業を引退し、新たなキャリアをスタートさせた高岡には、さらなる活躍を期待する声も。芸能界をドロップアウトしたメンバーを集め、〝高岡軍団〟を結成してほしいというのだ――。


 会場を埋め尽くした観客がスマホを構える中、高岡は親友・市原隼人から贈られた「志」の文字が入ったパンツをはき、長渕剛の「Captain of the Ship」に乗せ、リングイン。リングサイドにはいまだ現役の辰吉丈一郎や渡辺二郎氏、徳山昌守氏、井岡弘樹ジムの井岡弘樹会長ら元世界王者の面々が顔を揃え、試合を見守った。

 試合では、トミーの若さあふれる攻撃に前蹴りやパンチで冷静に対応し、最終の3ラウンドでは互いに間を詰め、パンチ、キック連打の激しい接近戦を展開。判定の結果、3―0で高岡がデビュー戦を飾った。

 試合後は「そんなに甘くない」「いろいろ考えたが、動けない部分もあった」と反省しきり。試合前に「子供にいい背中を見せたい」と話していたことについて「喜んではくれてたけど…納得はいかないですね」と、判定勝ちという結果に満足はしていない。

 興行を主宰する競拳インターナショナルの若野康玄代表は「試合中、相手に後ろ(背)を向けるところがあった。あれは上のレベルに行ったら確実にやられる」と苦言を呈しつつ「それ以外はよくやった。ロー(キック)も良かったし、何より気持ちの入り方が良かったね。80点はあげられる」と、今後への期待と課題も込めて高評価。年内にも開催予定の「競拳22」に出場オファーを出す考えを示した。

 高岡は「練習以上のものは出ないし、もっともっと練習したい」と話し、次戦の予定についてはまだ何も聞いていないとしながらも「体が動けるうちにもう一発やりたい」と意欲十分だった。

 一方で「明日、死ぬかもしれないし、やりたいことをやりたい」とも話しており、今後の活動が注目されるところ。芸能活動については「お芝居は好きだが、今の芸能界のシステムがあるうちは絶対に戻らない」と現時点での俳優復帰は否定した。だが、大会関係者によれば、芸能界、格闘技界を巻き込んだ大きな構想が計画されているという。

「高岡が芸能界を干されてしまったように、同世代の役者には不祥事やトラブルを起こしてドロップアウトしてしまい、もがき苦しんでいるのが大勢いる。今回、高岡の挑戦は大きな励みになったハズで、年齢とか関係なく、彼らにも高岡のようにリングに上がってもらいたい」

 この日の試合会場には、俳優仲間の市原や小栗旬からお祝いの花が贈られた。また、直接激励に駆けつけた山田孝之は「己の背中で希望を見せてくれる先輩は本当に貴重です」とエールを送った。今でもなお、高岡には芸能界に多くのパイプがあるのだ。

 代表作の一つである映画「クローズZERO」シリーズで、高岡は不良高校生を束ねるグループのリーダー役を演じた。ひと癖もふた癖もある俳優たちが集まり、映画さながらに〝高岡軍団〟を結成すれば、リング上でその生きざまをぶつけることができるというわけだ。

 表舞台に返り咲いた高岡もそのスタンスは変わらず、周囲に忖度するつもりは全くない。今大会は「高岡蒼佑 不死鳥伝説第一章」と銘打たれていたが、40歳にして格闘技というステージから再スタートを切った〝爆弾男〟が芸能界、格闘技界に新たなうねりを起こすことになりそうだ。