松戸競輪ナイターGⅢ「燦燦ムーンナイトカップ」は最終日の12日、12Rで決勝戦が行われ、脇本雄太(33=福井)が最後方からまくって優勝。今年3月の玉野以来、10回目のGⅢ制覇を4連勝でき達成した。2着は高橋晋也(27=福島)、3着は阿部拓真(31=宮城)。

 シリーズ前から断トツの主役に推された脇本が、予想を裏切らぬ圧倒的なパワーで4日間、主役の座をまっとうした。

 決勝は援軍不在の単騎戦。しかも別線の執拗なけん制もあり、最終ホームでは9番手に置かれるなど本来なら絶対絶命の位置だった。しかし、積んだエンジンが違う。高橋の打鐘スパートを受け、さらに菊池岳仁(22=長野)が猛然と巻き返す中、泰然自若の1センターまくりで瞬く間にのみ込んだ。「菊池君のあおり、あとは真崎(新太郎、43=栃木)さんが離れたりして自分の駆けるタイミングを逃したので、変なところから巻き返す形になりました」と、力づくの一撃だった。

 道中、脇本が1車、2車と前団を抜いていくたびに、スタンドからは轟音が鳴り響き、ゴール後はそれが大歓声に変わった。「すごかったですね。(当地で2019年に制した)ダービーの決勝と思うほどの声援でした。展開も似ていたですし」と、気持ちも乗った心地よいウイニングランとなった。

「まあ、展開の運び方は下手くそでしたが何とか力で。今シリーズは日に日に重くなっていったけど何とかでした。疲れを抜いて次走も頑張ります!」と余韻にひたる間もなく次の開催へと気持ちを切り替えた。