立川競輪S級シリーズ(FⅠ)が22日、開幕した。予選10Rでは横山尚則(29=茨城)が堂々の逃げ切り勝ち。ヘルニアからの復帰3場所目で待望の予選突破に笑顔がはじけた。
これが実力者の片鱗。ライン3車の厚みを生かし打鐘から人気の田中晴基(35=千葉)を叩くと、巧みに中団の並走を誘ってペース駆け。踏み直す余力も十分で、ラストはタテ脚切れる古川尚耶(35=栃木)も振り切った。
「初手が前受けなら(いったん下げてから)先行と決めていた。割と冷静に考えられたのがよかったですね。うれしい1着です」。まくり主戦の横山にとってライン3人できれいに決まるケースもあまりなく「今までも数えるぐらいしかない。珍しいことが起こりました」と、この笑顔だ。
昨年10月に腰のヘルニアを発症し、約2か月半は寝たきり。手術は行わず静養で回復に努め、年明けから徐々に乗り出して2月の平記念で復帰にこぎつけた。医師からは「腰(の故障)は人生を変える」と言われ、腰痛とは根気よく付き合う覚悟もできた。
「以前とまったく同じ状態にはならないと思うけど、もう体は大丈夫。脚もそれなりのところまでは戻っています。あとは気持ち。多くの人に支えられたので、これから頑張らないといけません」。
準決進出は昨年8月の函館以来、7か月ぶり。「勝ち上がりのレースを久々に走れるのは素直にうれしい。これを自信にしていきたいです」。ビッグレース常連の実力者は、復活への階段を着実に上り始めている。
写真 横山尚則
エトキ=内容も伴っての快勝に笑顔を見せる横山尚則












