人気ロック雑誌「ロッキング・オン」の創刊メンバーで、12日に亡くなった元ミュージシャンで音楽評論家の松村雄策氏(享年70)の葬儀に際して25日、同誌の公式サイトで代表取締役社長の渋谷陽一氏が追悼文を寄せた。
「3月も後半なのに珍しく東京に雪が降った日、松村の葬儀が行われた。親族と近しい友人だけの、本当に内輪だけの葬儀だった。子供たちが一生懸命に作った、いいお葬式で、参列した誰もが子供たちの松村への愛を感じることができたのではないか。そこで配られたのが、この写真だ。松村が作った年賀状だと思う。43年前、27歳の時のものだ。子供たちが遺品から見つけたものだろう。創刊に関わったメンバーで、松村が一番早く逝ってしまった。松村は良く、お前の弔辞は俺が読んでやると言っていた。煙草と酒を絶対に止められない人間だったが、僕より長生きすると100%信じていた。そう言われる度に、きっと僕が松村の弔辞を読むことになるだろうな、と思っていた。面倒なので口には出さなかったけど。出棺の時に棺を持ったけれど、予想より軽く、それがとても悲しかった」
告別式は22日に行われた模様で、式中は最後まで故人が愛したザ・ビートルズの曲が流されていたという。渋谷氏は参列者に配られた1979年のメジャーデビュー当時の松村氏の写真を掲載しつつ創刊以来の〝戦友〟へ、心の底からメッセージを送った。
また創刊メンバーの橘川幸夫氏も自身のnoteで「ジョン・レノンが死んだ時も、悲しい気持ちに押しつぶされるよりも、明日からの毎日を懸命に生きる決意をしたことを思い出した。松村よ、また会おう」と惜別の言葉を送っている。
くしくも松村氏が初めて商業的デビューを果たした自主カセットテープの「イターナウ(ETER NOW)/今がすべて」(1975年)も4月にCD再発されることが決まったばかり。故人にとっては、最後で最高の贈り物となるに違いない。












