脳科学者の茂木健一郎氏(63)が25日に自身の「X」を更新。24日に公開されたアニメ「ちいかわ」の映画「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」の好調について言及した。

 茂木氏は「『ちいかわ』の映画が、大ヒットしそうな気配を見せている」と切り出した。

 キャラクタービジネスとしての「ちいかわ」の大成功は注目すべきことだという。「とかくレッドオーシャンになりがちな市場において、ここまでの存在感を示しているのは、『ちいさくてかわいい』という『ちいかわ』の背後にある奥行きゆえだろう」と推察。「原作やストーリーについてはなかなかに過酷でシュールという噂を耳にする。『ちいさくてかわいい』という建付けの向こうに、別の何かが見えていることが、人間の好奇心を刺激するのだろう」と語った。

 映画や小説といったジャンルのメガヒットについては、「実際にその作品を購入して体験してみてもその真価がわからないのに、購買を決定する時点ではその内容を完全には把握できないという認知的パラドックスがある」という。それでも、「人間はその背後にある何かを察知する能力を発揮する」。

 また、「メガヒットに人々の購買行動が向かうメカニズムとしては、お互いの様子を見ているという側面が大きい」とも指摘。「映画や小説の中身はお金を払ってからしか確認できないが、その内容がどうやらこういうものらしいという気配や手がかりは、周囲の人の様子を見ることである程度察知できる」と説明した。

 映画では、「劇場に向かっている人たちがどのような人たちで、観た感想はどのようなものかといった手がかり情報を通して、作品を見る前から、私たちはその内容をある程度察知」する。それがメガヒットにつながると論じた。