【直撃!エモPeople】昨年2月、49歳8か月で第1子女児を出産して話題の女優・小松みゆき(50)が広く伝えたいことがあるという。8年間の不妊治療経験から、夫や家族、社会の協力の必要性や、今年4月から始まる保険適用の問題点だ。一方、自身の半生を振り返り、念願の愛娘との幸せな生活に笑顔を見せつつ、過去の撮影秘話も本紙だけに明かした。

32年前のグラビアデビュー当時と変わらぬ体形で、愛娘とともに取材現場に現れた小松。折しもEXILE AKIRA(40)と台湾のトップ女優リン・チーリン(47)との間に第1子が誕生したニュースが流れ、最近高齢出産した日本の芸能人として報じられた小松は「彼女の出産であきらめないで産みたいという人が増えるといいですね」と喜んだ。

 現役女子大生のころ「週刊プレイボーイ」で水着グラビアデビューを果たし、翌年初ヌードを披露。その美乳とスタイルで人気を博した。写真集のヒットに続き、映画やビデオシネマでも体を張った演技を見せた。中でも第8回東スポ映画大賞特別賞を受賞した“迷作”映画「北京原人 Who are you?」(1997年)は大変だった。

「私だけ裸にボディーペインティングだったんです。共演者は原人のボディースーツ。スタッフから『太ってもらったらバランスが良くなるんだけど…』と言われ、半年弱で8キロ増量し日焼けして、2か月間、みなさんより3時間早く現場に入り、2時間遅く帰ってました」

 映画、舞台にもなったドラマシリーズ「大奥」(フジテレビ系)には2003年から19年まで連続出演。「私は“裸で出てきた人”と見られているという怖さもあって、メジャーな人たちの中で演技していいのか、不安はありました」と客観的な視点も持ち続けた。

 そのプロ意識、発信力が発揮されたのが自身が体験した不妊治療と、ブログなどでの不妊治療サポート活動だ。自身38歳、夫30歳で結婚。42歳から治療を開始し、8年間で7つの病院にかかった。まず、夫や家族の協力・理解の必要性を訴える。

「ウチは夫や両親の理解が得られましたが、不妊治療を阻む多くの原因は夫の非協力、姑の否認識。私たちの親世代は息子夫婦に子供ができないと嫁だけのせいにする傾向があります。姑が『子供はまだ?』と嫁だけに暗に責任を押し付けるのは古い知識のままだから。最新の検査では不妊原因は男女50%の割合と判明しているのに。男性に強く言いたいのは実態を理解して自分も検査に行く、それを両親に説明すること。それが入り口です」

 小松はタイミング法、人工授精2回、体外受精(顕微授精)14回、流産3回を経験した。

「着床しても9割が流産するのが40代。私は3回流産し、もう無理かなと思ってましたが、最後のチャンスと思って45歳の時に1年間で4個採卵できた受精卵をその都度、着床前遺伝子検査をして凍結保存。妊娠につながる受精卵が1個だけ見つかったんです」

 着床前遺伝子検査とは受精卵を子宮に戻す前に染色体を調べ、流産率を下げ、妊娠率を向上させる最新の技術。条件付きで開始された検査をした小松は「40代になると異常がない受精卵は200個に1個の確率といわれ、私は奇跡だったんですが、よく考えると、それまで大変な思いをして何個も子宮に戻していた受精卵は無駄だったのではということ。私も着床前検査がもっと早くできていれば、早期妊娠につながり、費用も少なくて済んだはず」と振り返る。

 菅政権が打ち出した不妊治療の保険適用は今年4月から開始されるが、同検査は対象外だ。小松の治療はすべて自由診療だったため、8年間で1000万円以上かかった。費用の負担減は少子高齢化対策にも必要だ。「これから不妊治療に臨む若い人、高齢出産問わず、いろんな方法が保険適用になることで産みやすい状況になってほしい」

 ネット上では「お金持ちだからできたんでしょ」「娘さんをヤングケアラー(親の介護をする若者)にしないで」などの心ないコメントもあった。

 これには「1000万円は夫婦で他のことを切り詰めて捻出しました。ヤングケアラー問題についても、もちろん夫婦で考え、すでに介護施設入居に備えています」と話した。

 今後の夢を聞くと「夫婦で『娘が結婚するまで生きてるかな。孫は見られないだろうね』と現実的な話もしますが、その分、健康でいなきゃ、若く見えるようにがんばろうと生きる活力になっていますね」と愛娘を見つめた。

 ☆こまつ・みゆき 1971年6月5日生まれ。福島・いわき市出身。実践女子大在学中の90年、小松美幸名義で「週刊プレイボーイ」で水着グラビアデビュー。91年、同誌で初ヌード。T155・B83・W59・H84の美乳ボディーで人気に。「The LAST Show」など写真集は全8冊がヒット。94年、小松みゆきに改名。映画「ガメラ2」(96年)、「北京原人 Who are you?」(97年)、「デスノート」(2006年)、ドラマ「大奥」(03~19年)などで活躍。09年、8歳年下の一般男性と結婚。13年から不妊治療開始。21年、第1子女児出産。