20日に開幕する小倉ミッドナイト競輪FⅡ「東スポWeb杯」で、昨年12月に日本競輪選手養成所を早期卒業した121期生・太田海也(22=岡山)がデビュー戦を迎える。

 19日、検車場に姿を現すと早速、多くの記者、カメラマンに囲まれたが「注目されるのはうれしいことです」とニヤリ。選手や関係者一人ひとりにあいさつをするきちょうめんな一面も見せたが、物おじする様子はみじんもなく、肝の太さを感じさせた。

 昨年12月「全日本自転車競技選手権大会トラック」(伊豆)に出場した際に落車負傷し右鎖骨を骨折。その影響で同じく早期卒業した中野慎詞(22=岩手)より、デビューはやや遅くなったが「体は痛いですが、もう問題ないです!」と不安なしをアピールした。

 高校時代からボート競技に励み、日本大学へ進学したがわずか10か月で中退。「競技の特性に自分の体が合っていなかったんですね」

 地元の岡山へ帰ると工事現場やラーメン店、サイクルショップで働き、選手を志したのは2年前。縁あって藤田昌宏(47=岡山)に弟子入りした。

「もともと、自転車が好きだったのとサイクルショップで働いていたことで興味を持ちました」

 新たに自転車に活路を見いだしたことで人生の目標がパッと開けた。養成員時代、ナショナルチームからも声がかかり、新たな可能性を探ることとなった。新たな壁を次々と登り続ける日々は常に自分を育ててくれるという。「新しい道でしたね。お話をいただいて挑戦できるのはありがたいこと。常に壁にぶち当たっている感じだけど、それがモチベーションになるのでいいこと。パリ(五輪)を目指して、競輪と両立していきたい」

 当面の目標は18連勝してのS級ストレート昇格。「すぐにS級選手と戦いたい。早期卒業をした以上、負けなしでS級がノルマ。僕ができるかできないかで競技生活に影響が出るから」と壮大だ。まずは初戦、4Rで魅せるであろうスケール大きな走りに注目だ。