◇小野生奈(33)福岡支部103期
2021年の賞金女王を決めるプレミアムGⅠ「第10回クイーンズクライマックス」がボートレース福岡で開催される。まず26日にGⅢ「クイーンズクライマックスシリーズ」がスタート。28日から精鋭12選手による賞金ラストバトルPGⅠ「クイーンズクライマックス」が開戦する。実力はもちろん運、流れも左右する最終決戦。すべてを味方につけて「戴冠の時」を迎えるのは誰か――。カウントダウンコラム第2回は初Vを狙う小野生奈に迫った。
2014年の第3回大会(住之江)以来8年連続8回目。この出場回数は2012年の第1回大会から10回連続皆勤賞の寺田千恵に次ぐ数字で、すっかり〝常連〟となっている。
まだティアラ戴冠は一度もない。それでも、年末の大一番を前にイレ込むこともなければ浮き足立つこともない。「優勝はもちろんしたいです」と前置きをした上で「優勝を狙うとか、そういう考えはないです。始まってもないのに優勝とか意識しすぎると自分の性格的にあまり良くないので…。まず一戦一戦やって行きたいなと思います。一戦一戦…。それ以外、何も考えずに行きたいと思います」と冷静に意気込みを語った。
4日間で4走の短期決戦。それだけ一走一走が重く、一走でもミスをすれば取り返しがつかないこともある。2017年、2018年は賞金ランク1位でクイーンズクライマックスに臨んだ。初戦1号艇というメリットがあっても2戦目、3戦目は枠番抽選。運も大きく左右する面もあり、頂点にたどり着くのは容易ではない。まずは自分自身が与えられた条件の中でベストを尽くすしかない。そして、運と流れも手に入れた「時」こそがティアラを手に入れることができる。この8回の経験をはじめ大舞台を数多く経験してきたことで、そのことを熟知しているのだろう。
今年は2月に芦屋GⅡレディースオールスターで優勝。「特に手応えがないまま…。良くも悪くもなく現状維持みたいな感じ。これといって大活躍もなく大敗もなくみたいな感じのパッとしない1年でした」と淡々と振り返る。
14優出3Vという数字を残しているものの、1月の蒲郡ヴィーナスシリーズ、7月のまるがめ一般戦では優勝戦1号艇で敗れている。勝ち切れなかったという思いが強いだけに1年を振り返る言葉も素っ気ないものになってしまう。
ただ、今年の舞台はボートレース福岡。地元開催だ。通算2Vは寺田の4Vに次ぐ数字。「相性はいいと思っています。好きな水面です」と胸を張る。うねりがある難水面を苦手とするレーサーが多い中で好イメージを抱いているのは大きなアドバンテージだ。
「握って行く方が好きなので、握れる仕上がりにしたいと思っています」。持ち前の積極果敢なレースで〝ティアラ戴冠の時〟を虎視眈々と狙う。












