「ウルフガイ」シリーズ、「幻魔大戦」などで知られる作家の平井和正さんが17日に死去した。76歳。18日、平井さんの公式サイトで発表された。

 同サイトでは「平井和正 儀、かねてより病気療養中のところ、平成27年1月17日、76歳を以て、永眠いたしました。長年にわたって皆様より賜りましたご厚情に心より感謝致します」と報告。ツイッター上では作家の高千穂遙氏や「幻魔大戦 Rebirth」などで平井さんと関わりのある漫画原作者の七月鏡一氏などが相次いで訃報をツイート。SF界の巨匠の死をいたんでいた。

 平井さんは神奈川県・横浜市出身。1962年に商業作家としてデビューし、翌年には漫画「8マン」の原作も担当。アニメ化された際には脚本も務めた。67年には石森章太郎氏と共同原作で漫画「幻魔大戦」の原作も手がけており、83年には映画化もされた。

 小説家としても71年に発表した「ウルフガイ」シリーズが大ヒット。日本SF界に大きな影響を与えていた。