16日のTBS系日曜劇場「御上先生」第9話のラストで、それまでセリフひと言状態が続いていた3年2組生徒・千木良遥(高石あかり)が大クローズアップ。ドラマの核心をなす政官学の不正トライアングルで、いまだ描かれていない「永田町ルート」のカギを握る重要人物である可能性をにおわせた。

 文部科学省から出向教員として私立高校・隣徳学院へ〝左遷〟された官僚の御上(松坂桃李)が主人公の同ドラマ。根底にある不正入学を巡り、元官房長官の親族を隣徳に入学させようとする企みが描かれてきた。9話で不正入学者のリスト入り記憶媒体が開かれ、その1人が千木良だという驚がくの事実が明らかになった――。

 ひそかに問題に迫っていた御上は「文科省・隣徳・永田町」の不正トライアングル図も作成。文科省と隣徳は怪しげな人物がほのめかされているのに対し、永田町ルートでは「元官房長官」も登場せず、疑惑の詳細は語られていない。唯一、第1話で父が政界関係者らしいことがクラスメートに言及されていたのが千木良だった。23日の最終回で、全容解明へ道を開くキーパーソンとなる可能性が出てきた。

 その第1話でのセリフが「えっ何?」のリアクションにとどまった千木良。演じる高石はすでに主演やヒロイン作品が複数あり、今秋始まるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の主人公役も決まっている。にもかかわらず「御上先生」ではセリフがなかったり、ひと言程度の回が続いた。一方でその姿はたびたび画面にフォーカスされ、意味深なカットが存在感を醸し出してきた。

 それだけに、大詰めで浴びる脚光に、X(旧ツイッター)では「やっぱ千木良役の高石あかりちゃんのラスボス感すごいよね」「映画『遺書、公開。』で監督キャストから『ラスボス』と呼ばれてた高石あかり。日曜劇場でもラスボスか」「ラスボスだったんか…」と視聴者の感嘆が続いた。

 同じTBS系で2月に始まった深夜ドラマ「アポロの歌」では佐藤勝利とダブル主演。番組サイトでは「その圧倒的な存在感と真摯で確かな演技力に今最も大きな注目を集めている」と高石を紹介している。それほどの女優を「御上先生」はここまで〝無駄使い〟ではなく、満を持してクローズアップさせた形となった。