れいわ新選組の山本太郎代表(47)は28日、福岡県庁で会見し、夏の参院選・福岡選挙区(改選3)に奥田芙美代(ふみよ)氏(44)の擁立を発表した。

 奥田氏は東日本大震災の原発事故を契機に政治の重要さに気づき、玄海原発の再稼働反対の運動などに参加。「子どもを中心にした社会にしたい。子どもたちが安心して、笑って暮らせる社会にしたい」とピアノ講師の傍ら、理不尽で人権上問題のある校則を廃止する運動に取り組んでいるという。

 山本氏は今年開いた対話集会で奥田氏の存在を知り、「私から立候補しませんかと投げかけた。(集会でのやりとりで)子どもたちの校則の問題で印象に残っていた。壊れた政治を変えるには、社会に憤りを感じている人が立ち上がるしかない」とスカウトしたという。

 奥田氏は「ただのピアノ講師が政治にチャレンジすることは滑稽に思われるかもしれない。でも政治家は特別な仕事なんでしょうか?(山本氏のスカウトに)なんで私と思ったが、出たいと思った。子ども3人いるが、どの子もかわいい。この環境を残したまま死ねない。暮らしの中に理不尽が畳み掛けている。一つでも潰していきたい。壊していきたい」と意気込んだ。

 れいわは参院選に向け、大阪選挙区でタレントの八幡愛氏(34)を擁立しており、奥田氏で2人目となる。