サッカーのJ1仙台は26日、元日本代表FW平山相太(32=仙台)の現役引退を発表した。近年は相次ぐ故障に苦しんでいた。クラブを通じ「度重なるけがのため現役から退き、引退することを決断いたしました。開幕前の大事な時期にクラブに迷惑をかけてしまうことを申し訳なく思っています」とコメントした。

 平山は長崎・国見高時代に出場した全国高校サッカー選手権で2年連続得点王に輝いたストライカー。卒業後はJリーグ入りではなく、筑波大へ進学。2004年アテネ五輪に出場し、05年にオランダ1部ヘラクレスに入団。06年にはJ1FC東京に移籍した。190センチの長身を武器に将来を期待されたが、故障が多く大成しなかった。

 平山が所属していた当時のヘラクレスに研修のためコーチ留学していた元日本代表FW武田修宏氏(50)は「もったいないな。残念だけど、次の人生でもサッカーにかかわってほしいね。まずはお疲れさまと言いたい」と話した。怪物FWが伸び悩んだことには「彼の長所とチーム戦術が合わなかった」と分析した。

「平山は高さを生かして、CKやクロスボールに合わせるのが得意なタイプなんだけど、どのチームもFWは前線からの守備などでハードワークが求められる。彼は真面目な選手でチーム戦術も一生懸命やるから、どうしても自分の長所を生かしきれない部分もあったのではないか。そこは一つの理由だと思う」

 13年間のプロ生活。昨年加入した仙台では出場がなかったが、J1で通算168試合33得点、国際Aマッチは4試合で3得点の成績だった。平山は「15歳で家を出て心配ばかりかけてしまった両親に心から感謝します」話し、第2の人生をスタートさせる。