立ち技格闘技イベント「K―1 WORLD GP 2020」(13日、両国国技館)で、元スーパーバンタム級王者の武居由樹(24)がボクシング転向を表明した。

 2017年4月に同王座獲得してから軽量級のエースとして活躍してきた武居は、今月9日にK―1ルールからの〝卒業〟を発表。この日の大会の休憩時間にスーツ姿で登場し、ベルトを返上した。

 卒業の理由を「新しい目標、新しい夢ができたこと」と説明し「僕の今の夢は、ボクシングでも世界王者になることです」と明かした。所属はWBA・IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥と同門の大橋ジムとなり、元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナーとともに世界を目指す。

「最高の環境でトレーニングしています。K―1代表として必ず結果を残してきます。いつか会場に応援に来てください。今日までたくさんの応援をありがとうございました。K―1最高!」とあいさつした。

 リング上にはスーパー・フェザー級王者の武尊も登場し、武居の門出を祝った。「存在が頼もしかったし、(自分が)ケガで欠場したときも武居君が盛り上げてくれて、安心して治療に専念できた。K―1ファイターの強さを証明してほしいし、武居君ならそれができると思う。またどこかのリングで会うことがあったら思いっきり殴り合いましょう」と、史上初のK―1・ボクシング両ジャンルでの世界王者誕生へ激励の言葉を送っていた。