アクション俳優、監督の坂口拓(47)が5日深夜にユーチューブチャンネルを更新。ニュースサイト「週刊女性PRIME」が4日に配信した「園子温の性加害を出演女優らが告発!『主演にはだいたい手を出した』と豪語する大物監督の卑劣な要求」の記事について「俳優Tは私です」と認め、謝罪した。

 冒頭、スーツ姿の坂口は「今回、皆さんに謝罪したいことがあり、動画を回しています」と神妙な面持ちで切り出し「4月4日に某監督が女性に対して卑わいな行為をした。その飲み会の席にTという人物がいたと書かれていました。そのTという人物は私、坂口拓です」と告白した。続けて「10年前のこととはいえ、不快な思いをさせた人がいるのであれば、この場を借りて謝罪したいと思います。大変申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 坂口は冒頭の発言で〝某監督〟としたように、園氏の名前を出さず「今回は自分の話をします」とした上で〝飲み会〟の意図を説明する。「細かいことは覚えていないんですけど、確かに私を含めて、若手の役者さんと飲み会を何回か行っていたことは事実です。私が若手の役者さんを呼んで飲み会をやりました」

 ただし、仕事をエサにするようなものではなかったと説明する。

「私としては全く後ろめたいことはなくて、応援したい役者さんに対して、飲み会の場を通じて縁が広がったり仕事がつながったり、頑張ってくれたらいいなという思いだけでした。実際の飲み会の場でも全員が楽しめるように、嫌な思いをする人がいないように注意を払っていたんですけれど、このような状態になって後悔しています。当時の自分は役者として苦しい状況にありました。そんな中でもそばにいてくれた仲間や友人、業界の方々に対して感謝していますし、自分も少しでも何かを与えられるような人間になればという思いで頑張っている役者さんに対して、そういう場を設けて映画作りに手助けできればという思いでやってました」

 あくまで仕事の広がり、映画作りの手助けのためと主張するが「それがきっかけで嫌な思いをした人がいれば、それは私の責任です。大変申し訳ございませんでした」と再び頭を下げた。

 映画界では監督で俳優の榊英雄、俳優の木下ほうかにも同様の疑惑が浮上。共通するのは、立場的上位者が下の者に仕事をエサに食い物にしていることだ。「週刊女性PRIME」では、Tこと坂口が園氏の自宅に告発女性を連れていき〝アシスト〟をしたように報じられている。坂口は「飲み会にいた、場を設けた」ことは認めているが、核心部分には触れなかった。

 今後の活動について「動画は、このことを真摯に受け止めて、これからもやっていきたいと思います」と発言。さらにファンや仕事関係者に対し「今回の記事によってファンの方々や関係者から心配のコメントとかメッセージをたくさんいただいております。ネット上でさまざまな情報が飛び交っております。この度はファンの方々や関係者に不安や不信感を与えてしまったことは大変に申し訳ございませんでした」と謝罪。

 三度目の頭を下げた坂口は「ふうっ」とひと息つき「今回の件を受けて反省すべきことは反省して、今後の俳優活動に全身全霊をかけてアクション俳優・坂口拓は走り続けます」と宣言。最後に「繰り返しになりますが、10年前の出来事とはいえ、嫌な思いをさせてしまった方がいるのであれば、この場を借りて謝罪をしたいと思います。申し訳ございませんでした」と締めくくった。