映画の公開を約2週間後に控えた映画監督が、過去の女性スキャンダルを告発された。

 渦中の人物は映画「蜜月」が25日に公開予定の映画監督・榊英雄氏(51)。10日発売の「週刊文春」で、榊氏に性被害を受けた女性4人が告発している。

 そのうちの1人である女優志望だった女性は、榊氏による演技指導を受けたあと、東京・渋谷の居酒屋に2~3時間ほど滞在し、店を出ると暗がりに引っ張られ、性被害を受けたという。

 別のケースでは、映画関係者が集まる飲み会で榊氏と知り合った女優志望の女性も被害にあったと主張している。

 くしくも「蜜月」は、性被害について描かれた映画。主演を務めた女優・佐津川愛美(33)は、国連が制定した「国際女性デー」の8日、都内で開催されたトークイベントに出席。この場で、撮影現場について「脚本も男性が書かれたもの。女性という目線で『それはしないと思う』などの意見は言わせていただきました。できる限りのところは現場で戦いましたね…」などと、涙ながらに明かしていた。

 もちろん佐津川が被害に遭ったわけではないが、主演女優がここまで必死に演じたウラで、監督が性行為を強要していたとしたら、あきれるしかない。9日夜には同映画の公式サイトで、25日の公開をいったん中止すると発表した。

 榊氏には2児の子供と妻がおり、本人は文春に「妻には謝罪し、許してもらった」とコメント。性行為がテーマの映画だけに、映画関係者は「監督が性行為を強要したイメージがチラついて、観客にとっては作品の邪魔になってしまうかも」とは話している。