歌手で俳優の西郷輝彦さんが20日、都内の病院で前立腺がんのため亡くなったことを所属事務所のサンミュージックが21日に発表した。

 西郷さんは1964年に「君だけを」で歌手デビュー。「十七才のこの胸に」と両曲で日本レコード大賞新人賞を受賞。同年に「十七才のこの胸に」で映画デビューを果たした。66年に発売した「星のフラメンコ」が大ヒット。橋幸夫、舟木一夫とともに「御三家」と呼ばれ人気を博した。

NHK大河「独眼竜正宗」に出演するなどドラマや舞台で俳優としても活躍。私生活では女優の辺見マリと結婚し、長女はタレントの辺見えみり。

 西郷さんは2011年に前立腺がんと診断され、全摘出手術を受けたが17年に再発し闘病していた。 

 事務所の公式サイトでは「西郷輝彦(本名:今川盛揮)が長きにわたり、前立腺がんとの闘いの末、去る令和4年2月20日午前9時41分、75歳にて都内の病院にて永眠いたしました。ここに生前のご厚誼を深く感謝いたしますとともに、謹んでお知らせ申し上げます。世情を鑑みて、葬儀に関しましてはご遺族の意向により近親者のみで執り行います。皆様のお心の中にて故人への祈りを捧げていただけますことを心よりお願い申し上げます」と伝えている。