〝小山田番組〟の復活はあるのか――。

 過去のいじめ自慢問題で批判され、東京五輪開会式の楽曲担当を辞任したミュージシャンの小山田圭吾(52)が16日発売の「週刊文春」のインタビューに応じ、騒動について釈明した。

 一連の問題で、小山田は五輪の楽曲担当だけでなく、仕事のキャンセルを相次いで食らった。

 ただ、宙ぶらりんになっている仕事もある。NHK・Eテレの子供向け番組「デザインあ」(毎週月~水曜午前8時35分~)だ。

 音楽と映像を駆使し、デザインをテーマにした番組で、小山田は番組中に流れる音楽を担当。シンガー・ソングライターの小沢健二らとの「フリッパーズ・ギター」が1991年に解散した後、近年では代表的な仕事の一つといっていい。

「幻想的だったり、近未来的だったりする挿入曲をいくつも番組に提供しています。『デザインあ』は、小山田さんの挿入曲あってこそと言ってもいいほど。子供は創造力をかき立てたてられ、パパママ世代にも好評です」(テレビ局関係者)

 番組内容をモチーフにした展覧会も開催されるなど、メディアミックスも展開してきた。

 だが、一連の問題を受けて同番組は7月20日の放送を見合わせ、それ以降も放送されていない。

「NHKも『デザインあ』を続けるか打ち切るか、迷っているそうです」(同)

 そうこうするうちに、元SMAPの「新しい地図」稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が出演の「ワルイコあつまれ」が今月13日(月曜午前8時25分~)が告知ナシでサプライズ放送され、話題になった。

「でも、放送枠が重なっていたため、『デザインあ』は打ち切りになったのでは!?とか、元スマ3人に食われたのでは!?とザワついたんです」(前出関係者)

 NHKの担当者は「デザインあ」について、打ち切りではなく依然として休止中と回答。今後、再開する可能性も、逆に正式に打ち切る可能性もあるようだ。

「ワルイコあつまれ」は、次回の20日(月曜午後7時25分~)で終了。もともとレギュラー番組ではなかったという。

「NHKとしては『デザインあ』を続けたい意向はあるようですが、一連の問題で大ダメージを受けた小山田さんが新たな挿入曲を書き下ろす意欲を持てないそうです」(音楽関係者)

 現段階では2回で終わる予定の新しい地図の番組がレギュラー化されるのか、それとも小山田が帰ってくるのか、はたまた全く別の新しい番組が立ち上がるのか。NHKは難しい選択を迫られている。