女子テニスの大坂なおみ(23=日清食品)の全仏オープン棄権が、世界中のテニスファンに大きな衝撃を与えている。

 大坂は1日、自身のツイッターで大会への棄権を表明。加えて「私は2018年の全米オープン以降、長い間うつ病に悩まされ、その対処に本当に苦労してきました。私は人前で話すのが得意ではなく――」と〝心の病〟と闘っていたことも告白し、大会の主催者側に謝罪の手紙を書いたことも明かした。

 会見拒否が「うつ病」に関わっているとしたら、単なるわがままではなくなる。罰金や4大大会への出場停止の可能性すら、適切な処置とは言えなくなりそうだ。

 この話題について、1日のテレビ朝日系ワイドショー「モーニングショー」に出演した元フジテレビの女子アナで弁護士の菊間千乃氏は「彼女(大坂)が抑うつ状態と闘っているのを〝チーム〟の方たちは知っていたはずなんですよね。なんで彼女が矢面に立って発信してしまったのか。マネジメント会社とかが大会の方に話をすることで、なにか方策があったのではないか? 今回のことでより彼女が傷ついて、復帰が大変になってしまうのがとても心配です」と疑問を呈しながら残念がった。

 今にして思えば、確かに〝チーム大坂〟ができることはあったかもしれないが、大坂本人同様にチームのメンバーも大ショックなのは間違いない。それだけに一日も早いコートへの復帰と、あのウイットに富んだナオミの会見を見たいものだが…。