日本維新の会副代表を務める大阪府の吉村洋文知事(45)が19日、大阪府庁での定例会見後、愛知県の大村秀章知事へのリコール署名運動を巡り、リコールの会の事務局長を務めていた田中孝博容疑者(59)が逮捕された件について言及した。

 愛知県警はこの日、田中容疑者や妻ら4人を、地方自治法違反(署名偽造)の疑いで逮捕した。

 リコール運動への賛同を明言してきた吉村氏は「リコール活動は直接民主主義として認められた重要なもの。ただ、偽造、大量に署名というのは違法行為、犯罪行為であってはならないこと。逮捕については厳正に処罰されるべき」と述べた。

 田中容疑者は、日本維新の会の衆院愛知県第5選挙区支部長を務めていたが、署名の約8割が無効だったとの報道が出た2月に辞任している。

 吉村氏は「リコール活動が始まる前に、松井(一郎)代表が『日本維新の会として活動に関与しない』と明言、公言している。党として関与しているものではない。田中氏自身が活動されたということだと思うし、偽造署名があったということであれば厳正に処罰されるべき」と語った。