脳科学者の茂木健一郎氏(58)が「中学校不登校宣言」で討論中のユーチューバー・ゆたぼん(12)シバター(35)の動画を見て〝反省〟した。

 中学校不登校宣言を巡り、ゆたぼんとシバターの議論は平行線をたどったまま。茂木氏はどちらかといえば、ゆたぼんの主張をフォローする立場だった。

 そんな茂木氏が自身のユーチューブチャンネルで20日にタイトル「シバターさんのゆたぼんに対するコメントを見て深く反省しました」で動画を更新。冒頭、茂木氏は「2つの動画を見て、深く反省しました。申し訳ございませんでした」と謝罪する。

「シバターさんの言うこと、すごく分かるんですよ。日本社会のある種、ど真ん中。『ちゃんと学校に行こう』『人と向き合っていろんな経験を積もう』…。とてもよく分かります」と茂木氏。

 一方でシバターが「君、自分の言われたら嫌なこと、耳の痛いことを言う人、アンチとか言うけど、逆に君のコメント欄でよいしょする人、耳障りの良いこと言う人、その人たちがアンチだよ。君を実験対象として見ているよ。面白い実験の動物として見ているよ」と言ったことには「必ずしもそうではないと思うんです」と茂木氏は否定する。

「非典型的な人とか例外的な人がいないと、今の世の中ってイノベーションって起こらないと思うんですよ」と、その理由を話す。アップル創業者のスティーブ・ジョブスを例に挙げるなどした。

 茂木氏はゆたぼんのような人間がイノベーションを起こし、日本の将来のためになると考えているという。「それが必要な時代だと思う。シバターさんも『炎上軍』やっているが、ゆたぼんのやっていることは下克上」と茂木氏。

 最後は「シバターさんの動画を見て、日本のまともな大人っていうのはこういうことなんだよなと反省しました。(同時に)それだけでは日本をやっていけないということを確信しています」とした。