お笑いコンビ「千原兄弟」の千原ジュニア(46)が29日、自身のユーチューブ「千原ジュニアYouTube」を更新。1990年の第22次西成暴動に遭遇した時のエピソードを披露した。

 ジュニアは吉本の若手が住む街の話題になり「芸人は基本的になんば周辺に住む。大国町とか花園町、西成、あのあたりですね」と指摘。自身も「西成、住んでたなあ。西成暴動に参加してたなあ」と振り返った。

 ジュニアが遭遇した第22次西成暴動は、あいりん地区を管轄する大阪府警西成署の署員が暴力団から賄賂をもらったことが発覚し、労働者が暴徒化した事件だ。

「参加」と表現したのは「見に行ってた」ことのようで「すごいよなあ、あれが日本ってなあ。それがついこないだって。小学生の男の子、普通に火のついた火炎瓶を機動隊に投げてるからね。車、あっちこっちで燃えて」と回想。

「みんなが機動隊に投石すんねんけど、根性のあるおっちゃんは前の方から投げるし、根性のないおっちゃんは後ろの方から投げる」と当時の様子を説明した。

 しかし、後ろの者が投げた石が前線に出ているものに当たるなどの〝事故〟が相次いだといい「これは具合悪いということで、みんなで一致団結して『あの電信柱まで行って、ピタッと止まってせーので投げるぞ』みたいなルールがだんだんできてきたり。それを俺ずーっと見てんねん」と感慨深げ。

 さらに「チャリで行って離れて見てたら、ガンガン燃やしていろんなもんを。それこそチャリンコとかいろんなもん放り込んでる中で、おっちゃんが俺のチャリンコを放り込もうとして。『何してんねん、それ俺のや』って言ったら『あ、仲間のか』。誰が仲間やねん!」と笑いを交え、若いころの思い出を語った。