グラミー賞でまさかのノミネーションゼロだった人気歌手ザ・ウィークエンド(30)が、同賞主催者の米レコーディング・アカデミーを「腐敗している」と猛批判したことに続き、今度は米女性シンガーソングライター、ホールジー(26)が爆弾発言だ。

 ザ・ウィークエンドを支持するホールジーは、同アカデミーが「〝枕営業〟や〝コネ〟、もしくはワイロとまで断言できないような〝ワイロ〟により候補を選んでいる」と、インスタグラムで訴えた。

 その上で、もはやグラミー賞は「音楽や質や文化とは必ずしも言えない」と吐き捨てた。

 カナダ出身のザ・ウィークエンドは、今年3月にリリースしたニューアルバム「After Hours」が大ヒット。音楽性が高く評価され、先週開催されたアメリカン・ミュージック・アワードではアルバム賞を受賞。ピープルズ・チョイス・アワードなど他の賞でもノミネートされ、グラミー賞でもノミネートは間違いなしとみられていた。

 ところが24日、同アカデミーが発表した候補リストにザ・ウィークエンドの名前はどの部門にもなかった。これに本人は同アカデミーが「腐敗している。自分やファン、業界に対して透明性を示す責任がある」と憤った。

 これについては、ザ・ウィークエンドが来年1月末のグラミー賞授賞式でのパフォーマンスより、2月上旬に行われるスーパーボウルでのハーフタイムショーを選んだため、同アカデミーが「嫌がらせで完全無視した」との見方もある。

 だが、「ザ・ウィークエンドの最優秀アルバム賞と最優秀楽曲賞の受賞は確実」と予想していた同じくカナダ出身のラッパー、ドレイク(34)は同アカデミーへの不信感をあらわにした。

「(グラミー賞は)かつてアーティストとして認められたことの最高の証しだった。しかし、今の、そして将来のアーティストにとって、すでに何の意味も持たないのかもしれない」と言い切ったのだ。

 ちなみに、ドレイクは最優秀R&B賞や最優秀ラップ賞にコラボレーターとしてノミネートされている。