千葉・森田健作知事「不出馬」で鍵握るのは〝失言大王〟

2020年11月11日 06時15分

森田健作知事

 千葉県の森田健作知事(70)が、来年4月の県知事選に不出馬の意向を固め、12日の定例会見で表明する見込みだ。自民党は鈴木大地前スポーツ庁長官(53)を森田氏の後任候補で擁立する方針だったが、断念。目玉候補の選出は混迷模様だ。

 森田氏は青春ドラマ「おれは男だ!」(1971~72年、日本テレビ系)で熱演した勢いそのままに政界転身後も参院、衆院議員を経て、2009年に千葉県知事就任。東京湾アクアラインの値下げで800円に、また東京五輪の会場誘致などで男を上げた。

「もう1期」の声もあったが、昨年の台風15号への対応で、不手際を連発し、4期目は露と消えた。五輪開催地の自治体首長として、大会成功を見届けることなく、退任となる。

 県知事選には現千葉市長の熊谷俊人氏(42)が出馬を表明。自民党は当初、鈴木氏の担ぎ出しに動いていたが結局、取りやめとなった。

 自民党関係者は「千葉県で自民党の〝ドン〟となっているのは石井準一参院議員。ハマコーさん(故浜田幸一元衆院議員)の元秘書で、県内の各議会で影響力がある。事前の世論調査で熊谷氏優勢だったのと石井氏が熊谷氏寄りで、鈴木氏擁立に難色を示したんです」と指摘する。

 ただ、熊谷氏は市長就任前は民主党(当時)所属とあって、自民党は県知事選では相乗りせずに、あくまで独自候補を擁立したい構えだ。

「千葉県連の会長である渡辺博道衆院議員ら県連幹部が候補者選出に動いていますが、石井氏を納得させるタマを擁立できるかどうか。意外なところでは、桜田義孝元五輪相も昨年まで県連会長だった実力者で、隠し玉があるんじゃないかともいわれています」(前出の関係者)

 桜田氏といえば、五輪相時代に数々の失言で、最後は更迭されたが、菅義偉首相と当選同期とあって、再び脚光を浴びていた。国会議員の政治資金パーティーには会派を問わず、顔を出し、交友関係も広い桜田氏だけに、とんでもない刺客を連れてくるかもしれない。