元モーニング娘。の市井紗耶香“参院議員”が誕生する日は近いかもしれない。

 東京都知事選をめぐって元格闘家の須藤元気参院議員が立憲民主党ともめているのは本紙でもお伝えした通り。党本部は宇都宮健児氏を支援することを決めており、党幹部が応援に行くなど力を入れている。それに対して、須藤氏がツイッターでれいわ新選組の山本太郎氏への支持を打ち出して離党騒動になっていた。

 20日に須藤氏は山本氏の街頭演説に登場。党関係者は須藤氏に離党を思いとどまらせるべく説得していたが、実際に行動に移したとあっては、もはや元サヤに戻ることはなくなった。除籍など厳しい対応もあり得る。

 立民関係者は「須藤氏は政治の世界を知らなさ過ぎた。立憲内にも宇都宮氏を応援したくないという人はいますよ。山本氏を支援したいなら水面下でやればよかった。ツイッターで名前を出すのはやり過ぎだった」と面従腹背という道もあり得たと指摘した。

 こういう事態になったからには立民としては比例の議席を返してもらうよりほかない。しかし、6年の任期をまだ5年も残している中で、須藤氏がすんなり議員辞職するかは不透明だ。

「須藤氏は次の衆院選でれいわから鞍替え出馬すればいいのです。遅くても来年10月までには衆院選があります。立憲としてはもうそれでいい。議席が返ってくることが重要です」(前出の立民関係者)。立ち位置がはっきりするだけに須藤氏にとっても悪い話ではない。

 もし実現すれば、昨年の参院選比例代表で次点の市井氏が復活当選となる。参院選後も政治にかかわり続けており、ツイッターのプロフィルには「活動家。エンタメとつながる政治」と自己紹介。やる気はマンマンだ。