江川紹子氏「検察の『独立』は守らなければならないが『独善』は防がなければならない」

2020年05月19日 18時04分

江川紹子氏

 あまたの芸能人を動かした検察庁法改正案は政府が今国会での成立を見送るという結果でひとまず決着。これについてジャーナリストの江川紹子氏(61)が19日、ツイッターで持論を展開した。

 江川氏は成立を見送った政府の判断について、18日に「いったん立ち止まったことはひとまずよしとしたい。大事なのは、この後、定年延長問題をどうするか、の議論」とツイート。そして、この日、改めて「検察が『巨悪を眠らせない』正義を実現することもあるが、正義実現の熱意が暴走を生むこともある」と、検察の正義の重要性に賛同しつつも、暴走し、冤罪を生む危険性を指摘した。

 その上で「『巨悪』もまた、ショッカー集団のように悪一色というわけでもなかったりする。検察の政治的『独立』は守らなければならないが、一方で検察の『独善』は防がなければならない。この2つはどちらも大事」とし、一方的ではなく様々な側面から考えることの重要性を訴えた。

 また、今回、検察OBが改正法案に反対する意見書を出したことにも言及。「昨日特捜検察経験者が出した意見書が『厳正公平・不偏不党の検察権行使に対しては、これまで皆様方からご理解とご支持をいただいてきたものと受け止めています。』とさらっと言い切ったのには、ものすごく引っ掛かる。そのお名前を見るとなおさら」と疑問を呈した。
 
 個人名は挙げていないが「私が見ていて政治的な意図さえ感じた事件の捜査の指揮をされた方々が、そう言ってしまうのを、今回の法案に反対だからといって手放しで『そうだ、そうだ』と言ってしまっていいのか…」とつづった。

 江川氏はまた、検察人事のあり方について18日のツイートで「検事総長の任命に当たっては国会承認を経るようにする、というのも検討してはいいのでは?その承認に当たって、国民の代表たる国会議員が質問を行えるようにして」と提言している。