コロナ禍で大物芸能人TV界から消滅!?日程押さえただけで高額ギャラ発生

2020年04月05日 11時00分

坂上忍

 お笑いトリオ「森三中」の黒沢かずこ(41)の新型コロナウイルス感染が発覚し騒然とするなか、コロナ感染拡大対策とし、テレビ界ではドラマやバラエティー番組収録を延期する措置が相次いでいる。4月の新番組の放送枠は緊急改編となり、大型音楽番組の開催も危うい。しかも、CMスポンサーも逃げ出す深刻な事態となっている。そんな状況では、大物タレントたちもテレビ界から干されかねないというが、一体どういうことなのか?

 日本俳優連合(西田敏行理事長)が実施した実態調査によると、コロナ感染拡大で、3月以降の出演作がキャンセルされた俳優や声優は7割超に上ることがわかった。

 調査には芸能事務所や日本声優事業社協議会などを通じて528人が回答。キャンセルされた仕事があるか尋ねたところ、制作者の判断で「3月にキャンセルされた」が76・3%、「4月以降の仕事がキャンセルされた」が70・5%だった。

 75・7%が「キャンセル料や出演料は支払われていない」、20・7%が「一部のキャンセルで支払われなかった」と答えた。今後の生活については、52・3%が「貯蓄を崩す」、26・3%が「借金をする必要がある」と回答。収入が減った個人事業主は小口融資を受けられる制度が設けられたが、87・2%が「借りたいと思わない」。理由は「今後仕事が順調にできるか分からず、返済の見通しが立たない」が多かったという。

 コロナの影響は大物芸能人にも及びそうだ。

「坂上忍やマツコ・デラックス、内村光良、有吉弘行、所ジョージ、ダウンタウン、くりぃむしちゅーなど、いわゆるバラエティー番組を中心に活動している大物と呼ばれるタレントには声が掛からなくなるでしょう。なにせロケ、スタジオ収録がなくなるから。大物はスケジュールを押さえた段階でギャラが発生するので、できるかわからない先の仕事のオファーは控えるようになるわけです」と芸能プロ関係者。

 給料制の芸能人は別として、ほとんどの芸能人は基本的に仕事がなければ収入はない。だからこそ、売れっ子になるほどギャラは高い。そんなタレントに収録できるかどうかわからない番組への出演を決めた段階で、多額のギャラを支払わなければならないのでは、あまりにリスキー。そんな“バクチ”を打てるほど今のテレビ局に余裕はない。結果、局側は若手を多用するようになる。

「テレビ局ではコロナの長期化を受け、スポンサー離れも加速し、制作費も抑えねばならない。そうなると、冒険せずに過去のVTRやドラマの再放送、あるいはギャラが1本3万~10万円程度の若手芸人で急場をしのごうとなる」(テレビ関係者)

 一方、恒例の音楽番組にも影響が出そうだ。

「『THE MUSIC DAY』(日テレ系)や『音楽の日』(TBS系)、さらには大みそかの『紅白歌合戦』(NHK)も早くも中止説が飛び交い始めている。アーティストにしたら、この種の大型音楽番組は稼ぎ時で絶好のアピールの機会。無観客でいいからなんとかやってほしいと交渉中です」(レコード会社関係者)

 ドラマの撮影現場も悲惨なことになっている。すでにNHKは連続テレビ小説「エール」、大河ドラマ「麒麟がくる」の撮影は休止。TBSでは新ドラマ「半沢直樹」など3本のスタートを延期、全ての番組で2週間、ロケやスタジオ収録休止を決めた。テレビ朝日は木村拓哉主演の「BG~身辺警護人~」の放送開始を延期すると発表した。

「感染危機を感じながら出演する主役たちもピリピリムードです。木村拓哉は専用の加湿器と空気清浄機を持ち歩いている。『半沢直樹』の堺雅人も収録休止前はマスクを三重にして臨み、スタッフまでマスクが手配できなかったことを知り、自腹で1000枚提供した。『スーツ2』(フジ系)の織田裕二は自前でキャンピングカーを手配し、ギリギリまでこもっている。もちろんみんな自腹です」(ドラマ関係者)

 芸能人も耐えるしかないが、国による補償も必要だろう。