「AKB48」の元メンバーで実業家でもある川崎希(32)が20日、自身と家族をネットで誹謗中傷した女性への刑事告訴を取り下げたことを報告した。

 川崎はネットの掲示板で悪質な書き込みをされたことから、昨年4月に情報開示請求で発信者を特定し警察署に相談。2人の女性は侮辱罪で書類送検された。この日のブログで、2人が検察での取り調べで書き込みを認め反省していることを弁護士を通じて知ったことを明かした。

 告訴について「私は、書き込みをした人に対して、罰したいという気持ちがあったわけではなく、悪意ある書き込みをすれば刑事罰が科されるということをわかってもらい、きちんと反省して、今後は二度とこのようなことをしないと思ってほしいと考え、刑事告訴に踏み切りました」と説明。「匿名掲示板であっても、悪意のある書き込みをした人の住所や氏名は手続きをすれば開示され、刑事事件としても取り扱われ、取調べを受け、刑罰を科される可能性があることを、2人は十分に認識したと思いますし、私がこのブログでメッセージを発信したことにより多くの方々にも認識いただけたと思います」と続けた。

 今回の事件を「私自身が時間と労力をかけて手続きを進め、刑事告訴を行ったことの意味は十分にあったと思いますので刑事事件となったことで、今後の悪質な書き込みに対する抑止の効果もあったと思います」と振り返った上で「私自身、こうした様々な事情やこれまでの経緯も考えた上、家族や周囲の方々とも相談し、ご意見も伺い、今回の刑事告訴はここで取り下げるということにしました」と取り下げた真意を明かした。

 ただ、「もし、今後も、私や家族に対する名誉毀損や侮辱、家族の安全を脅かすような書き込みがなされれば、法律の手続に従って対処していく考えに変わりはありません」と同様の措置を講ずると明言。最後は「この件に協力していただいた所属事務所の皆さん、弁護士さん、捜査をしてくれた警察の皆さん、不安な時に応援してくれたいつも見てくれている皆さんには、重ね重ね、感謝申し上げます。ありがとうございました」と締めくくった。